
───『でんしゃで10こ目』は女の子(みさきちゃん)がひとりで電車に乗っておばあちゃんに会いに行くかわいいお話。一見、ふつうの絵本に見えますが、実は「AR絵本」!? AR絵本って何ですか?
すわべさん。主にAR部分を担当
えがわさん。主にお話部分を担当
すわべ:絵本本来のお話を読む要素にプラスして、スマートフォンやタブレットを使うことで動画や3D画像などを絵本に登場させることができるのがAR絵本です。そのためにはスマートフォンやタブレットにAR用のアプリがインストールされている必要があります。『でんしゃで10こ目』の場合、事前に無料のARアプリ「Junaio(ジュナイオ)」をインストールして、QRコードの読み込みは必要ですが、あとは絵本に出てくる主人公のみさきちゃんにスマートフォンやタブレットのカメラをかざすだけで、弊社のキャラクターが3D画像で飛び出したり、読み聞かせ用ムービーや絵本のテーマソングが流れたりします。それに加えて、ゲームで遊ぶこともできる世界初の絵本となります。
───ARでポスターにスマートフォンをかざすと動画が見られる・・・!という話は聞いたことがありますが、ゲームで遊べるAR絵本ですか!
───いままでなかったものを作る苦労は大変だったと思います。特にどのような面に気をつかいましたか?
すわべ:例えばLINEを知らない人に「ふるふる」で連絡先を教えてと頼んでも、何のことだかわかりませんよね(笑)。それと同じで、いままでになかった「AR絵本でゲームを楽しむ」という使い方を、どうしたら正しく伝えることができるのか?という点を気にして作りました。とにかく遊んでもらわないことには、この本の本当の良さを理解していただけないわけですから。

───では実際に、『でんしゃで10こ目』の絵本とスマートフォンを使って、ゲームで遊ばせてください。 まず、絵本のどこにかざせばいいですか?(と、スマートフォンを用意。)
すわべ:その前に、ARアプリのインストールが必要です! 手順をいっしょにやってみましょう!


「居眠りしてるのは誰だ!」をタブレットで
───「居眠りしてるのは誰だ!」は、車両内の絵の中から居眠りしている人を探すゲームですね。タイムアタック式で、わりと単純で飽きのこない昔ながらのゲーム(笑)。
すわべ:「ミッケ!」や「ウォーリーをさがせ」のような “探し絵ゲーム”なので、小さい子からお年寄りまで安心して遊べます。
───ページごとに、“お楽しみ”のゲームが隠れているんですか?
すわべ:はい。絵本の本文(お話部分)は14の見開きになっているので、、めくるたびに12種類のゲーム、ナレーションと臨場感たっぷりの効果音が入った読みきかせムービー、テーマソング・ムービーなど14のコンテンツをARで楽しむことができます。

コンテンツのリスト
───おもしろそうですね。コンテンツは、15パズルや、トランプの神経衰弱、野球盤ゲームなど、なんだかなつかしいゲームばかり(笑)。
すわべ:子どもが安心して遊べて、飽きのこないAR絵本を作りたいという私の思いと、ずっと以前からストーリー絵本を作りたかったえがわの思いがいっしょになって、これまでやりたかったことをすべて詰め込んだ1冊になりました。