【今日の1冊】4月2日 「赤い靴にすっかり心をうばわれて…」
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【今日の1冊】 365日おすすめ絵本 (3〜4月)絵本ナビ編集部 2016/04/02 【今日の1冊】4月2日 「赤い靴にすっかり心をうばわれて…」
「今日は何の日?」「今日はどんな絵本を読もうかな?」 一日の始まりがワクワクするような絵本を毎日ご紹介します。
● 「お願いです、出てきてください、そしてわたしの足を、この赤いくつごと、あなたのおので、切ってしまってください!」
フェリシモ出版の「おはなしのたからばこ」シリーズ11巻は、『赤いくつ』。 誰もが知る、赤い靴にすっかり心をうばわれてしまう女の子のお話です。 美しいけれど、貧しくていつも裸足だった女の子カーレン。あるとき赤い靴を手に入れたカーレンは、その日からその靴のことが頭から離れません。お母さんのお葬式でも、教会での洗礼式でも、自分が素敵に見える赤い靴をはいてしまいます。 すると、恐ろしいことに、カーレンは赤い靴をはいたまま、踊り続けなければならなくなりました。靴を脱ごうとしても脱げず、どんなに疲れても止まることができません。 カーレンは暗い森や墓場などを踊りながら通り過ぎ、赤い靴をはいたことを心から後悔していきます。 そしてとうとう首切り人の家まで来たとき、カーレンは涙ながらにあるお願いをするのでした…。 アンデルセンが書いた、ぞくっとする物語を、人気作家の角田光代さんが静かな語り口で描き出します。女の子の心の痛みや恐ろしさ、後悔、そしてそこから改心に至るまで、読んでいるとせつなくなるような試練の物語ですが、時代を経ても何か強く訴える力を持っていますね。 網中いづるさんによるスタイリッシュなイラストが魅力的です。ガーリーでモダンな色合いと映像的な展開が、この悲しい物語を生き生きと動かします。赤い靴や踊りのシーンは、女の子の喜びが純粋に表されていて、とくに網中さんらしさが出ているすてきな場面です。 美しさと恐ろしさの対比がしっかりあり、読み応えのある一冊です。 (長安さほ 編集者・ライター)
「お願いです、出てきてください、そしてわたしの足を、この赤いくつごと、あなたのおので、切ってしまってください!」
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