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絵本ナビスタッフ便り 6月絵本ナビ編集部 2015/06/20 うまく言葉を発する事ができなかった少年が、大人になって果たした約束とは?
「吃音という才能を与えられたのは幸運なことだ。どもっていなければ、使命感を持って大型ネコ科の動物たちを救う活動は行っていなかっただろう。」 こう語るのは、絵本『ジャガーとのやくそく』の作者、アラン・ラビノヴィッツ。 彼は、野生動物の保護に人生をささげてきた動物学者で、自然保護活動家です。 絶滅の危機にあるジャガーを守るため、国の政府に訴えて、ジャガー保護区を設けることに貢献しました。 動物に関する数々の科学論文や著作がある彼が、なぜ絵本作品を手がけることになったのか。 それは、彼が子どもの頃から吃音という発達障害に悩まされていたという事実があるから。 それでも、彼は動物たちと話す時には、普通に話すことができていたから。 吃音による悩みや努力、そして動物たちへの一途で深い愛。 それらが、ジャガーと心を通わせる瞬間の場面に全て凝縮され、感動となって読者の心に押し寄せます。
◆ 世界中で読まれている、感動の絵本!
ぼくの名前は、アラン・ラビノヴィッツ。 人前でうまく話すことができない発話障害をもっている。説明しようとすると、ぼくのくちびるはうごかなくなる。 先生たちは、そんなぼくをしょうがいのあるクラスにいれた。でも、本当はすらすらと話せる。 なぜだかわからないけれど、ぼくは動物たちの前だとうまく話せる。 動物たちには、ぼくのきもちが伝わっている。言葉がでてこないぼくと一緒で動物も言葉を話せない。だから、人間は動物たちの気持ちがわからずに勝手にきめつけていじめたり、殺したりする。ぼくを無視して、誤解してきずつけるのと同じだ。 ラビノヴィッツ少年は、幼い頃によく通ったNYのブロンクス動物園にいる大好きなジャガーにこう約束します。 「じぶんの声をみつけられたら ぼくがかわりに君たちの声を伝えるよ。 そして、動物をきずつけるのをやめさせる。」
障害と向き合い、訓練をすることで吃音を克服した僕は、その後動物たちの心を代弁するべく、動物学者となり、野性動物、主に大型ネコ科動物の保護活動に生涯を捧げることになります。そう、この絵本は世界的権威のある動物学者アラン・ラビノヴィッツ氏の自伝です。子どもの頃にみた檻の中のジャガーの悲しい瞳を思い出しながら、ジャングルの中で生きる野生のジャガーと見つめあい心を通わすシーンには思わず胸が熱くなります。 彼にしかできないこと。 決して挫けず使命を全うしている主人公の努力、勇気、行動力、そして動物たちに対する無償の愛に心から励まされます。最後に、ラビノヴィッツさんが一言、ジャガーに伝える言葉があります。
◎ 柳田邦男氏(ノンフィクション作家)も絶賛!
原書はシュナイダー・ファミリーブック賞やエズラ・ジャック・キーツ賞オナーブック他多数受賞。 「大人も読みたい絵本」として、ノンフィクション作家の柳田邦男さんもこの作品について絶賛されています! そのコメントの一部をご紹介します。 「すばらしい作品です! 作者の自伝的作品としての感動に加えて、吃音の子や自閉症の子などの内面の豊かさ、コミュニケーションとは何かに関する根本的な問題、心(あるいは魂)の会話はヒト対動物の間にも通じるのだという衝撃的な真実、等々、普遍的な問題を語り尽くしているという点で、圧倒的な感動を覚えました。こういう作品を生み出す可能性を秘めた絵本ジャンルに乾杯!」 ◆ 関連書籍 |
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