1869年に米国に向かって日本を出国し、カリフォルニアで
「ワカマツ・コロニー」を形成した日本人移民たち。
「ワカマツ・コロニー」は現実に存在したものであり、
コロニーの定着者の子孫は日本にもアメリカにいる。
他方、
このテーマで多くの小説が書かれたことからも想像できるように、
コロニーには苦しい経験や悲しい出来事など、数々の物語的な
要素が含まれている。
海外移住150周年研究プロジェクトのメンバーは、
それぞれがこれまで深い関心を持って研究してきたことを
背景としてテーマを選択し、収集した歴史資料を分析し、
それぞれが独立した論文を仕上げ、さらには共同作業によって
各メンバーが取り組んだテーマを考察し直し分析した。
本書の出版をさらなるステップアップの機会として前進し、
あとに続く研究者の役に立ちたいとプロジェクトのメンバーは
切望する。
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