「ピンチはチャンス!」
この作品は、銀の鈴社の年刊短編童話集『ものがたりの小径』(テーマ:届く)に収載された作品です。
画家のつるみゆきさんには、単行本化にあたって、カラーに描き直していただきました。また、著者の松崎泰子さんには、ラストの場面を大きく改稿していただきました。この改稿で、ピンチにあっても、まわりを改めて見回してみたり、視点やみかたをかえてみると、チャンスを見つけることができることがある!ということが伝わるお話になったかと思います。
パパのお弁当をなくして、探しているうちに穴に落ちてしまったはるかですが、森の仲間たちの手助けで、無事にピンチを切り抜けることができます。しかも、た?くさんの、真っ赤に熟れた美味しい野いちごまで、籠いっぱいに摘むこともできました。
この本読んでくださったみなさんは、これから大人になっていくあいだに(もちろん子どものあいだでも)、まいったぁ?という、ピンチにあうことがあるかと思います。そんなときには、どうか一度目をつむって深呼吸してから、もう一度まわりを見回してみてください。見過ごしているチャンスをみつけることができるかもしれませんよ。はるかや森のなかまのように、ね。
銀の鈴社 編集長 西野真由美
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