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偕成社80周年記念刊行「世界のともだち」シリーズ編集者インタビュー&トークショーレポート

世界36か国、36人の子どもたちの暮らしを紹介する「世界のともだち」シリーズの刊行がスタートしました。
起床〜登校〜学校の中から放課後まで、一日のようすが丸わかり! 家庭の食事風景や、日曜日、特別な行事の日などにも密着し、子どもたちの姿をいきいきととらえた写真絵本シリーズです。どの国も、登場する子たちの愛らしさ、生活のおもしろさといったら・・・!
現在、第1期<全12巻>が刊行中。担当編集者、秋重羊(よう)さんと小宮山いつかさんへのインタビュー(1〜2ページ目)でシリーズの中身をちょっぴり紹介しつつ、制作の舞台裏に迫ります。そして『バングラデシュ』を撮影した写真家・冒険家の石川直樹さんと、本シリーズ編集長島本脩二さんのトークショーもレポートします!(3ページ目)。あわせてごらんください。

世界のともだち(12巻セット) 第1期
出版社:偕成社

世界36か国で、写真家が撮りおろした、写真絵本シリーズの第1弾。 衣・食・住を中心に、子どもたちのくらしを紹介します。 第1期は、2014年にワールドカップ、2016年にオリンピックを開催するブラジルや、モンゴル、韓国、アメリカなど、12か国の子どもたちを取材しています。

「世界のともだち」シリーズ第1期、全12巻刊行!

可愛い子どもたちがたまりません

───『カンボジア』から読みはじめたら、びっくりするくらい楽しくて(笑)。主人公の女の子、13歳のスレイダーが家族と食事をするときや、はじめて動物園へ行ったときの、とびきりの笑顔にこちらまで幸せになってしまいます。


スレイダーの家族はとっても仲良し。おいしそうな、おかずの写真もたくさん!

カンボジアはそう遠くない過去に内戦があった東南アジアの国ですよね。どんな生活をしているのか、想像できなかったけれど、当然子どもたちには家族がいて、ごはんを食べて、学校に行く、という日本と同じような生活があるんですね。
現在12巻まで刊行されているとのことですが、12か国の子どもたちの暮らしが見られるということですか?


編集者の小宮山さん


小宮山:ええ。第1期<全12巻>として、ルーマニア、韓国、ブラジル、フィンランド、モンゴル、アメリカ、ネパール、ケニア、バングラデシュ、フランス、ベトナム、カンボジアの12か国が刊行されています。これから第2期、第3期と刊行がつづき、最終的には全36巻がそろう予定です。

───36巻、つまり全部で36か国ですね。
実は今、息子が10歳で、「世界のともだち」に登場する子たちとちょうど同じくらいの年齢なんです。11歳のブラジルのミゲルは、ひょうきんなところや、くったくのない笑顔が、まるで息子を見ているみたい。もう可愛くて(笑)。
子どもたちが思いっきり遊んだり、家族とスキンシップをしている瞬間の写真を見ていると、涙が出そうになって、そんな自分に驚きます。


陽気なカリオカっ子、ミゲル

秋重:そんな感想をいただけるとすごくうれしいです。10歳前後の子って、子どもらしい無邪気な表情をするときと、急に大人っぽい表情をするときがあって、そのギャップにドキッとするのがたまらないんです(笑)。どの本のどの子にも思い入れがあって、本を作っていて楽しいです。

───36か国分を3年にわたって刊行するのは、大型企画と言っていいと思うのですが、編集者お二人で作っておられるんですか? 


編集者の秋重さん


秋重:はじめは、現場編集者3人体制でスタートしたのですが、1人が産休に入り、今は2人で12冊をわけて担当しています。編集長に島本脩二さん(3ページ目のトークショーに登場します!)を迎え、デザインは寄藤文平さんのデザイン事務所「文平銀座」にお願いしました。そこに所属している鈴木千佳子さんが素敵なイラストをたくさん描いてくださっています。

外国の家って、どうなっているの?

───『韓国』『ケニア』『モンゴル』『ベトナム』などは、家の中のようすが図解されているんですよね。
『ケニア』を見ていたらアティエノの家の「みんなのいこいの場」が屋外だったので驚きました。この家はどうなっているんだろう?と思ったら、わかりやすいイラストがあってなるほど!と(笑)。
たくさんのイラストが、シリーズ全体を楽しい雰囲気にしていますよね。


アティエノの家。できあがった絵を見た桜木奈央子さん(『ケニア』を撮影)が、「(アティエノの家は)本当にこのとおりです」とびっくりされたそうです。「みんなのいこいの場」のベンチで、お昼寝なんて気持ちよさそう〜。


モンゴルの伝統的な移動式住居、ゲル。左端にはソーラーパネルが見えます。中はどうなっているんでしょう?




バタナーの家。ゲルの内部はこうなっています!

小宮山:そうですね。イラストを入れたいとは思っていましたが、はじめはここまで詳細なものをたくさん入れるはずじゃなかったんです。シリーズ1巻の『ルーマニア』の撮影のために、伝統的な暮らしを守っているネグリア村を、写真家の長倉洋海さんが訪れたのですが、取材後、長倉さんから手書きの村の地図をいただいて。それをもとに「文平銀座」の鈴木さんが描いてくださったのがすばらしかったんです。長倉さんが描いていないところまで描いてある!?と思ったら、グーグルマップのストリートビューを駆使して、調べて描いたそうなんです。

秋重:鈴木さんは、いま日本でいちばん、ルーマニアのネグリア村に詳しい人だと思いますよ(笑)。


プントゥーズ(春雨)、ボーズ(肉まん)、平麺の塩味肉うどん、ホーショール(揚げぎょうざ)・・・どれもおいしそう!



ベトナムでは、午後3時頃から夕ごはんのしたくをして、5時にみんなで食べる。主人公のふたごのソンとチュンは、包丁をつかうのも春巻きをつつむのも慣れたもの。

ケニアの主食は、ウガリというトウモロコシの粉などをお湯で練ったもの。ウガリを手のひらで丸めて、真ん中にくぼみを作り、スプーンのようにスープをすくうと、ウガリとスープが一緒にたべられておいしいんだそうですよ。
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