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デビッド・A・カーター氏 インタビュー & 『メッゲンドルファー』探訪記

カラフルでアーティスティックなポップアップ絵本「あかまるちゃん」シリーズや、ポップでユーモアあふれる「むしむし」シリーズ。世界中の子どもたちを魅了するしかけ絵本作家、デビッド・A・カーター氏が来日されると聞き、打ち合わせをされている大日本絵画さんへインタビューに伺いました。絵本ナビ初の海外作家への直接取材に緊張している我々スタッフを迎えてくれたカーターさんは、とてもフレンドリー!「Nice to meet you!」という挨拶からすっかり打ち解けた絵本ナビ代表・金柿による、英語を交えてのインタビュースタートです。

『あかまるちゃん』の思い出は、日本の寄木細工?

─── カーターさんの作品といえば『あかまるちゃん』シリーズが大人気で、絵本ナビでしかけ絵本特集をしたときも、反響がすごく高かったんですよ。

ありがとうございます。

─── 『あかまるちゃん』シリーズはどういったきっかけから生まれたのでしょうか?

『あかまるちゃん』の話をするには、まず僕がジェームズ・ダイアズ氏と一緒に制作した『実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ』のお話をする必要がありますね。これは、僕とダイアズ氏が今まで作ってきたポップアップのしかけの中で、最もシンプルな形のものをまとめた本なのです。『あかまるちゃん』はこの中に出てくるシンプルな構造をより難しく、複雑にすることで生まれました。

─── それはどういう意味ですか?

例えば、一番最初のページに出てくる複雑なパズルボックス。これはページを開くと箱が出てくるというシンプルなしかけが元になっているんです。この箱の側面を切り抜いたり、穴をあけたりして、のぞくと赤い丸がみえる…というように、複雑なしかけをどんどん加えていったものなんです。

それから、この音の出るしかけも、この本の中で載せたものを複雑にしたんです。

こちらはシンプルな音だけど、『あかまるちゃん』のしかけは…ロックンロール!!(笑)。
かなり大きな音が出るようになっています。

─── なるほど! 発想が非常にすばらしいですね。

実はこの『あかまるちゃん』の発想には、父が日本から持ってきたお土産が原点にあるんですよ。僕の父は戦争で日本に行ったことがあるのですが、そのときに、木でできたパズルボックスを持ち帰ってきたんです。それはとてもきれいな細工が施された箱なんですが、こちら側のピースを押したり、別のピースを押したりするとロックがかかる仕組みになっていました。残念ながら名前は分からないのですが…。

─── それは寄木細工ですね。

寄木細工というんですか!この『あかまるちゃん』の最初のポップアップは、"one perplexing puzzle box(複雑なパズルボックス)" と言うんです。何だか似てますね。
『あかまるちゃん』の最初のページのポップアップを見ていると、子どもの頃に遊んだ箱のことを思い出します。

『あお2ちゃん』はカーターさんからの挑戦状!

─── 「あかまるちゃん」シリーズは各ページのどこにあかまるちゃん達が隠れているか、探す楽しみが作品の魅力なのですが、2作目の『あお2ちゃん』は、『あかまるちゃん』よりも数段難しく感じました(笑)。

そうなんです。実は、これは僕からの挑戦状なんです(笑)。
それは、僕がまだ『あかまるちゃん』の出版前で、できたばかりの本を初めて子どもたちに見せたときのことでした。子ども達は、ページをめくるたびに、赤い丸がどこにあるのかすぐに見つけていきました。ボックスのページも、音の出るページも…。僕がイメージしていたよりもずっと熱心に、楽しそうに探してくれていたんです。でも、最後のページを見たとき、子どもたちが言ったんです。" too easy! too easy!(簡単すぎるよ!)"って。

─── too easy!(笑)。

それを聞いて、「次に本を出すときは、絶対に見つけられないように、とことん難しくしてやる!」って思って(笑)。『あお2ちゃん』はそんな思いで出来あがったんです。

─── 「あお2ちゃん」を、カーターさんが挑戦状といわれた意味が分かりました。
最初と最後のページが特に難しくて、大人の私でも、見つけるのがとても大変でした…。

そうでしょう(笑)。
実際にあるクリスマスの日に、"カーターさん、家族全員で探してみたけれども、どうしても「あおちゃん」が見つけられません。気になって、私たち家族は今晩、眠れそうにありません。どうか、最後のあおちゃんがどこにいるのか教えてください" というメールが読者から送られてきたこともありました。

─── そういうときは教えてあげるんですか?

そのときはさすがに教えたと思うんですが、基本的に僕は、答えを子ども達に絶対に教えないんです。代わりに、「じっくり考えなさい」と教えます。最後のページの花を注意深く観察してみると、花のところに折り目があるのが見えますよね。それに気づいた子ども達は思わずさわってしまう。そして見つけるんです。それが、僕のヒントです。

─── 「あかまるちゃん」シリーズは、全部で5冊ですよね。これには意味があるのでしょうか?

これは、1冊、1冊がパレットの色を表現してるんです。パレットには、赤、青、黄色、黒、白があるでしょう。

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デビッド・A・カーター(でびっどえーかーたー)

  • 1957年生まれ。
    現在カルフォルニア州Auburn在住。
    1987以来、50〜60ものポップアップ絵本を作り続けている。
    1988年の「How many Bugs in a Box」(邦訳『はこのなかにはなんびきいるの?』)に始まるBugシリーズ(むしむしシリーズ)が各種あわせて600万部を超えるベストセラーとなった。
    「One Red Dot」「Blue 2」「600 Black Spots」(邦訳『あかまるちゃん』『あお2ちゃん』『くろまるちゃん』)で、2007年ニューヨークタイムズベストイラスト本を受賞している。

作品紹介

あかまるちゃん
作・絵:デビッド・A・カーター
訳:きたむら まさお
出版社:大日本絵画
あお2ちゃん
作・絵:デビッド・A・カーター
訳:きたむら まさお
出版社:大日本絵画
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作・絵:デビッド・A・カーター
訳:きたむら まさお
出版社:大日本絵画
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作・絵:デビッド・A・カーター
訳:きたむら まさお
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