氷の海に閉じ込められた何千頭ものシロイルカを、発見者の少女ピパルクと父親が村人達と協力して助け出すまでの物語。ロシアのチュクチ半島でおこった実話を元にした絵本。命の尊さを考える。
ロシアで起こった実話を基に書かれた絵本です。
氷に閉じ込められてしまったたくさんのイルカ。どんどん穴が小さくなり凍ってしまうと海面で呼吸をしなければいけなイルカは窒息して死んでしまうのです。
村人全員でイルカを助けようとがんばる・・という話です。
本の中で子供はたくさんのイルカを捕まえれば、食べ物に困らないので嬉しそうにします。でも父親にそれはしてはいけない事なんだと教えられます。イルカのおかげでこれまで生きてこられたのだから・・・と。人間も極寒の中で生きていくためにイルカを殺してしまうこともあるけど、不必要に捕ってはいけないのだと子供も理解したと思います。共に生きていくということを父親や、生活の中の体験から学んでいるのだと思います。
この本を読んで浮かんだ言葉がある「おかげさまで」
みな、誰かのおかげで生きていける。そう思います。 (ねーねーさん 30代・ママ 女の子12歳、女の子11歳)
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