安房直子セレクションを読んでから、読んでいない作品も読んでみたくなり借りてきました。
奈良坂智子さんの貼り絵がとても温かい雰囲気を醸し出していると思います。
おばあさんが毛糸を買って帰る山の中、「毛糸をくださいな」と声をかけられます。
この場面少し怖さもあって安房さんらしいなと思いました。
おばあちゃんが孫のために毛糸を編んでいる場面はとても温かく心に響きました。
切なさやほろっとする温かさも感じました。
雪とひなげしのような赤い毛糸という色のイメージがとても美しく感じます。
どこか「森は生きている」に似たイメージも感じました。
冬のお話ですが、終わり方にとても温かいものを感じました。
85ページで字も大きめ、絵もふんだんで、日本語も美しく幼年童話としてもお勧めです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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