ある日家に帰ると、わたしの部屋にブタがいた……。「おかえりなさい。ぼくはダイジョーブタ。何でも聞いてあげるよ」――浅見帆帆子さんのなごみ系絵本。
3年前の誕生日に、夫からプレゼントしてもらった、大人向けの絵本です。
作者は『あなたは絶対!運がいい』というベストセラーを書かれた、浅見帆帆子さんです。
何でも普通の女の子(OL)フー子が、ある日家に帰ると、ブタがいます。
ブタの名前はダイジョーブタ。「おかえりなさい まっていたよ」ブタは毎日笑顔で迎え、お茶を入れたり、ごちそうを作ったりしてくれます。
最初は「ブタに話したってしょうがないでしょ・・・」と、つれない態度だったフー子ですが、何があっても、「だいじょーぶ だいじょーぶ」と気楽そうなブタを見てるうちに・・・???
この本を読んだ時、とっさに浮かんだのが、世界中の子どもたちを勇気づけてきたロングセラー(私と同い年!)絵本『ラチとらいおん』です。
今流行りのヤングアダルト向けの癒し絵本と、まったく対照的な立場の古きよき絵本が、何だか似てる♪というのに、ちょっとびっくりし、そしてとてもうれしくなったのです♪
世界中で一番弱虫の男の子ラチの前に現われ、強くなるための特訓をしてくれ、やがていなくなってしまうらいおん。
『だいじょうぶ』を教えてくれ、フー子の前からいなくなってしまうダイジョーブタと、姿形は違うけど、何だかよく似てるでしょう?!
私はずっと消えないで、家族の帰りを待つ『ダイジョーブタ』であり、家族に勇気を与える『らいおん』であり続けたい・・・そんなことを思いながら読み終えました。
大人向けではあるけれど、全ページカラーのかわいいイラストと、短いわかりやすい文章は、小学校高学年〜中・高生の女の子でも、十分共感できるかと思いますよ♪ (ぼのさん 40代・ママ 男の子14歳、女の子12歳、女の子7歳)
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