近所のおばあさんの家の窓から、できたてのアップルパイの匂いがしてきました。 あんまりおいしそうなので、食べたくなったカイサちゃん。でも、そのおばあさんは、 怖いロボットらしいのです。だから、気やすく「ちょうだい」なんて言えません。 そこで、カイサちゃんは、アップルパイを手に入れるために、風船ガム218個を使って、 ものすごいことをやってのけました。さすがに、「おてんばマスター」をめざすカイサちゃんね!
色がとてもきれいだったのがきっかけで手にとってみると、おてんばマスターをめざす私好みの元気のいい女の子カイサちゃんが主人公のお話でした。彼女は、怖いロボットだといううわさのあるおばあさんのアップルパイを食べたくて、フーセンガム218こを使った大作戦を考え出し、最後はおばあさんのまがった腰を治してしまうという、なんとも頼もしい女の子です。お話のキーワードがガムとは、さすがキシリトールで有名なフィンランドの本。出てくる3人のお兄ちゃんも、本棚に登ったりカーテンにぶら下がったりと、いたずらいっぱい。そして何よりもおばあさんとのやりとりが素晴らしい。ウッガプッガと叫んだり、ヘッヘッヘコと笑うリズムも楽しい。やさしい気持ちになれる絵本でした。 (8月生まれさん 40代・ママ )
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