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ケストナー自身が、自分のおいたち、両親や先生のことなどを語った自叙伝。 からだが小さく、貧しい家庭に育ったケストナー少年のたゆまぬ努力や、 親子の情愛などが、静かな感動をよびます。

最近、作品をたてつづけに読み、ケストナーその人にも興味をもち読んでみました。
自分の祖先はじめ親戚や家族のことが中心ですが、静かに語られるのとはまるで違い、こんなに活発な精神をもって描かれた本はそうなにのではないかと、面くらいました。
溢れんばかりの感情に、冷静な判断、そして凄まじいまでの記憶力が入り交じって、1回通読しただけでは、圧倒されただけで終わってしまいます。
ケストナーの作品には間違いなく、この家族の歴史が大きく影響しているのは確信しました。この本のことは、他のケストナーの作品同様、忘れることなどできないな、と思います。 (おはなばたけちゃん。さん 40代・ママ 女の子5歳)
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