
1991年11月に発刊された『はしのうえのおおかみ』の新装版です。うさぎが一本橋を渡っていくと、おおかみが「おれがさきだ。もどれ もどれ」とおおいばり。そんなあるひ、橋を渡ってきたのは大きなくま。あわてたおおかみは…。

せまい一本橋の上で、出会う動物たちに意地悪しては喜んでいたおおかみでした。
出会った動物たちは、引き返すしかなかったのです。
自分が一番偉いのだと、威張ることで満足していました。
でも、おおかみにだって苦手があります。
強いもの比べのような展開だと思っていたら、思わぬ転換がありました。
ある日出会った、くまの予想外の行動です。
どちらかが引き返さなければ通れない橋ですが、こうすれば二人とも渡れるじゃないかと、くまは教えてくれたのです。
くまが教えてくれたのは工夫と優しさです。
それからおおかみは心を入れかえました。
権力と信頼とどちらが幸せなのでしょう。
2択にされると迷うところです。
でも、発想の転換こそがこの絵本のキモであるように感じました。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|