「小さなしょうぼうしゃ」 ママの声

英国版「じぷた」と言った感じでしょうか。
古い蒸気ポンプ車とおじいさんと、馬のトビーが仲良く暮らしていました。
ところが、新しい消防車と団員たちが来て役目がなくなります。
それからどんどんみじめな生活になっていくところが、読んでいてどうなるのだろうと不安になります。
訳の文章が、ちょっと子どもにはわかりにくいように思えます。

悪い市長や消防団員が報いをうけて、すっきりとした気持ちになります。
小さくても、古くても、ちゃんと仕事ができるものはいつまでも大切にする国民ならではのおはなしです。

長いお話なので、中学年以上が楽しめると思います。

グレアム・グリーンさんの絵本です。「小さなきかんしゃ」と話が関係している絵本です。サムおじさんが馬で引く小さなしょうぼうしゃ。大変活躍をしていたのに、いじわる町長が新しいしょうぼうしゃと消防士を要請してしまいます。そして、消防記念の日。ロンドンから新しいしょうぼうしゃが来てしまいました。小さなしょうぼうしゃと馬とサムおじさんは困ってしまい寂しくて大変な日々を過ごします。でもある日、浮かれた消防士達がパーティーをしている真っ最中にどこかの馬小屋が火事に・・・。サムおじさんは小さなしょうぼうしゃを馬で引き出動して無事に火を消すことができたのです。その後当たり前ですが、新しいしょうぼうしゃと消防士はロンドンへ帰されたのです。はじめは「くやしい」と思いながら読んでいました。でも、最後まで読んでホッとしました。