一生懸命ついてくる、おとうとのベオもかわいいけれど、なんとかして振り切ろうとするおにいちゃん、オットーの懸命さもかわいらしいです。
きっと「おにいちゃんは損」だと思っているのに、「ちびだからできないだろう」と色々な事をするさまは何だか自慢げで、なお愛らしく感じました。
我が家にも2人の男の子がいます。
この本を初めて読み聞かせた時、おにいちゃんである長男が「○○(長男の名前)と同じだねぇ」と言いました。
それは、ママがいつも弟ばかりかまう、「おにいちゃんだからがまんしなさい」と言う、おにいちゃんには辛い場面だったんです。
私は「おにいちゃんだから」という言葉は極力言わない様にしていたのですが、「結局は同じ事なんだなぁ」と、ちょっと考えさせられました。
1人になる為についてくる弟を振り払おうとしていたのに、結局2人でいてよかった。
喧嘩もするけど、最後にはそう思える兄弟になって欲しいなぁと思いました。