世の中には、たくさん図鑑がありますが・・・『謎の図鑑』、なんてワクワクする響きなんでしょう!
タイトルどおり、この図鑑は「謎」がテーマです。一言に言っても、この世には様々な種類の謎があふれていますが、ここではどんな「謎」に出会えるのでしょうか。
謎のひとつを、ご紹介しましょう。
「地上最強の生物?クマムシの謎」
現在、「地上最強」、「不死身」とまで言われている生き物がいます。その生き物の名は「クマムシ」。
緩歩動物(かんぽどうぶつ)といわれる、「ゆっくりと歩く」なかまの生き物です。大きさは0.05〜1.5mmほどで、足は8本。足先や背中の感じが少しクマに似ています。たくさんの種類がいて、地球上のほとんど全ての地域、私達の身の回りの道端のコケなどにも生息しているんだそうです。このクマムシ、なぜ「地上最強」と言われているのでしょう?
それは、何年も乾燥状態でいても、沸騰するお湯の中でも、ドライアイスより低温の中でも、さらには真空でも死なないという驚くべき特徴を持っているからなんだそう!ですが、それはクマムシが「クリプトビオシス(乾眠)」という状態になったときのみ、と書いてあります。
ここで新たな疑問が生まれます。「クリプトビオシス(乾眠)」って何?この状態になるとどうして死なないの・・・?
深まる謎の続きは、ぜひ図鑑で確かめてみてくださいね。
その他にも、人間をとりまく興味深い「謎」の数々が、バリエーション豊富に紹介されています。
古代遺跡、不死身生物、人間の未知の能力・・・、大人でも胸躍るミステリアスな謎から、太陽誕生の謎、動物の体内時計など、自然科学への好奇心を刺激する謎、そして、どうしてボールが曲がるの?花粉症になる人とならない人がいるのはなぜ?といった、子どもたちにも身近な謎まで、盛りだくさん!
紹介されている謎の中には、今でも解明されていないものもあります。そのような「わかっていない」謎も出てくるのが、この図鑑の面白いところ。
「わかってきた謎、わからない謎・・・いろいろな謎を一緒に考えてみよう!」それがこの図鑑のコンセプトなのです。
この一冊が、もっと知りたい!調べてみたい!という気持ちを育て、世界への探究心の扉になってくれるといいですね。
内容は全て、豊富な写真やイラスト、図解で、分かりやすく紹介されていますので、小さな子どもから楽しめるようになっています。
ぜひ親子で、世界中の謎と不思議にはまってみてください!
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
続きを読む