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人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

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絵本紹介

2022.12.18

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ぼうしにとって、大事なのは? 『ぼうし』【NEXTプラチナブック】

絵本ナビがおすすめする「NEXTプラチナブック」(2022年11月選定)から、ご紹介する一冊はこちら!

青くて、大きなブローチのついている素敵なぼうし。だれのかな? 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介する絵本は、『ぼうし』。ひとつの青いぼうしをめぐっておきた、ちいさくて可愛いお話です。さて、どんな内容なのでしょう。

NEXTプラチナブックとは…?

絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。

そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。

ぼうしにとって、大事なのは? 『ぼうし』

かわるがわるかぶってみるけど…

  • ぼうし

    ぼうし

    作:
    こみね ゆら
    出版社:
    講談社

    みどころ

    野原にぼうしが落ちているよ。
    青くて、大きなブローチのついている素敵なぼうし。だれのかな?

    ぞうさんには小さいみたい。やぎさんはつのがひっかかっちゃうね。
    うさぎさんにも、ねずみさんにも。
    動物たちがかわるがわるぼうしをかぶってみるけど、合わないみたい。
    すると、誰かがやってきて……

    「あ、ここに あった!」

ぽつんと落ちているぼうし、それは魅力的なぼうしです。こんな素敵なぼうしを見つけたら、だれだってかぶってみたくなりますよね。

ところが小さすぎたり、うまく頭に乗らなかったり。ねずみさんには大きすぎて、まるで姿が見えません。いくら素敵だからといって、これではぼうしをかぶる意味がありません。その時、颯爽とあらわれたのが、マフラーをした小さな子ども。

「あ、ここにあった!」

持ち主のもとにもどって、ぴったりと頭におさまったぼうしは輝いてみえます。それはもう、動物たちもびっくりして見とれてしまうくらい。とても似合っているのです。

こみねゆらさんの最新作は、ぼうしをめぐる、小さくて繊細で、とっても可愛らしいお話。大切なぼうしと一緒に、宝物にしたくなる絵本ですね。

編集長のおすすめポイントは……

お気に入りのぼうしをかぶった時には

動物たちが、その青いぼうしに魅入られているのはよく伝わってきます。それでも、ちょうどぴったりな頭のサイズにおさまった様子を見れば、誰もが納得してしまうのです。「ぼうしにとって大事なのは、似合っていることなんだ」と。でも、この絵本のもう一つの大きな魅力は、青いぼうしをかぶった子どもを見た瞬間の、動物たちの純粋無垢な表情。まるで絵本の向こうから、こちらを見ているみたい! そんな顔で見られたら、嬉しくなってきちゃうのです。お気に入りのぼうしをかぶった時には、このページを開いてみようかな。

この書籍を作った人

こみね ゆら

こみね ゆら (こみねゆら)

熊本県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科、同大学大学院で油画を学ぶ。1985年に渡仏、パリボザールに通う。1992年、初めての絵本『Les deux Soeurs』を出版。1994年に帰国後、絵本作家、イラストレーター、人形作家として活躍。『さくら子のたんじょう日』(作/宮川ひろ 童心社)で第10回、『ともだち できたよ』(文/内田麟太郎 文研出版)で第18回日本絵本賞、『オルゴールのくるくるちゃん』(講談社)で第47回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。絵本に『こどもべやのおともだち アンナとビイプ』『ミシンのうた』(講談社)、『もりのちいさなしたてやさん』(風濤社)など。装画に『すきまのおともだちたち』(作/江國香織、集英社)、『魔法のたいこと金の針』(作/茂市久美子 あかね書房)などがある。

こみねゆら 作品一覧

https://www.ehonnavi.net/special.asp?n=4134

磯崎 園子(いそざき そのこ)

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本ナビコンテンツページの企画制作・インタビューなどを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、絵本ナビのサイト内だけではなく新聞・雑誌・テレビ・インターネット等の各種メディアで「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。著書に『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。

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