宮沢賢治の絵本 貝の火 宮沢賢治の絵本 貝の火
作: 宮沢 賢治 絵: おくはら ゆめ  出版社: 三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
親子のひばりは、沢山おじきをして申しました。 「これは貝の火という宝珠でございます。 王さまのお伝言ではあなた様のお手入れ次第で、この珠はどんなにでも立派になる
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「どんなものでも おてのもの いつつごうさぎに おまかせあ〜れ!」『いつつごうさぎのきっさてん』 まつおりかこさんインタビュー

たからもののあなた』(岩崎書店)や『ねんねのじかん ねてるこだあれ?』(永岡書店)など、子どもの日常をかわいい動物を通して描き出し、読者の共感を集めているまつおりかこさん。
最新作『いつつごうさぎのきっさてん』は、かわいい5つ子のうさぎと美味しいスイーツがたくさん登場する、心も体も優しい気持ちになる絵本です。
発売を記念して、まつおりかこさんにお話を伺いました。いつつごうさぎ誕生秘話や、作品のベースとなった子ども時代のお話など、もりだくさんのインタビューです。

いつつごうさぎのきっさてん
いつつごうさぎのきっさてんの試し読みができます!
作:まつお りかこ
出版社:岩崎書店

道ばたに、変わったトラックがとまっています。 中をのぞいてみると、小さな5匹のうさぎたちが起きてきたところでした。 「いつつごうさぎは おりょうり だいすき。どんなものでも おてのもの」 着いたところはいちご畑。 「おいしい いちご どこだろう?」 「こっちは まだまだ みどりいろ…」 真っ赤ないちごをたくさんつんで、トラックの台所でお料理をはじめます。 いろいろな、いちごのおやつができました。 「いらっしゃいませー!いつつごうさぎのきっさてん、かいてんしまーす!」 家と喫茶店が一緒になったトラックで旅をする、愉快ないつつごうさぎのお話!

「いつかお菓子の絵本を作りたい…」その夢が叶いました。

───絵本を読ませていただきましたが、まずなんといってもいつつごうさぎたちのかわいさ、小さいものまで丁寧に描き込まれた世界観、かわいくて美味しそうなスイーツ、そしてほっこりと優しい気持ちになるストーリー! 
全部が全部かわいくて、あっという間にいつつごうさぎたちのファンになりました。

ありがとうございます。

───今までのまつおさんの作品は、保育園に通う子どもの心情や、雨の日の親子のやり取りなど、日常の出来事を丁寧に描いているものが多かったと思うのですが、『いつつごうさぎの きっさてん』は今までとはアプローチが異なるように感じました。

今回は、最初に「いつつごうさぎ」のキャラクターや暮らしているお家などの設定を決めて、そこからどんなおはなしにするかというのを考えてスタートしました。

───いつつごうさぎが喫茶店を開いているという設定は、早い段階から決まっていたのですか?

私自身、子どもの頃からずっとお菓子作りが好きだったことと、イラストレーターをしながら、カフェでアルバイトをしていたこともあって、美味しいものを絵本の中に登場させたいという思いをずっと持っていました。

───お菓子作りにカフェ……、まつおさんの雰囲気にピッタリですね。

オリジナルのお菓子レシピを考えて、働いていたお店のメニューになったこともあるんですよ。
担当の編集者さんがそのことをご存知で、「いつかお菓子の絵本を作りたいですね」ということを言っていただいていたんです。

───主人公は最初から、うさぎに決まっていたんですか?

おはなしを考えているときに、たまたま子うさぎの写真集を見ていて、小さいうさぎが固まっているのがかわいいな…と思い、うさぎを主人公にしたいと思うようになりました。

───今日は「いつつごうさぎ」たちの初期の頃の絵を見せていただいているのですが……。
最初は一般的なうさぎに近い色合いと柄だったんですね。

そうなんです。今までも動物の毛色は実物に忠実にしていて、今回も最初はナチュラル系で考えていたんです。
そうしたら、編集者さんから「子どもはカラフルな方が好きだと思うので、色を変えてみたらどうですか?」とアドバイスがあって。


上が最初の頃のイメージ。編集者さんのアドバイスでウサギの毛色をカラフルにしました。

───たしかに、子どもに人気の「プリキュア」などは、それぞれのキャラでテーマカラーがありますね。

最初はちょっと戸惑いもあったのですが、ためしに色を塗ってみたら、すごくかわいくて……。子どもが「いつつごうさぎ」に親しみを持ってもらえる方が良いと思い、カラフルなうさぎになりました。

───いつつごたちの「メイ」「プー」「ルナ」「シロ」「ミル」という名前も、とってもかわいいですよね。

これは、私の友人が飼い猫につけた名前を使わせてもらいました。
友人は「メイ」「プラム」「ルナ」「シロップ」と名前を付けていて、つなげると「メープルシロップ」になるんですよ。
その発想にすごく感動して、絵本に使わせてもらいたいとずっと思っていたんです。 今回、「ミル」だけは「ミルク」の「ミル」にしました。

───絵をよく見ていくと、いつつごの性格も違いが分かって面白いですね。
朝の場面、「メイ」は早く起きて食事の準備をしているから、お姉さんなのかな……とか、まだベッドにいる「ルナ」と「ミル」は年下なのかな……と。

そうですね。お姉さん気質の子や末っ子っぽいなどは最初に設定を決めて描きはじめました。

───それぞれの設定を教えていただけますか?

メイちゃんは、しっかり者のお姉ちゃん。プーは、見た目がクールっぽいけれど、きょうだい思いの優しいお兄ちゃん。真ん中のルナは、自由人。マイペースで天真爛漫な性格です。

───ルナは、ほかのうさぎたちよりも動きがユニークというか、おてんばさんに見えます。

そうですね。自分の楽しいことに忠実というか、好きなことに忠実なマイペースさん。シロちゃんは、おっとり、のんびり。癒し系です。

───なるほど、表情も優しい感じですね。

末っ子のミルは、物知りで、一歩引いてみんなを見ているような子ですね。
末っ子って、お兄ちゃんお姉ちゃんのやることを、じっと見て、自分の番が来たときに備えているイメージがあって。ミルもそういう思慮深いところがあるキャラクターです。

───それぞれの性格を知ってから、絵を見るとより楽しめますし、「私はメイちゃんが好き!」や「プーのこの行動、すごく良く分かる……」など、子どもたちも親近感がより湧きますね。

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まつおりかこ

  • 1989年大分県生まれ。東京都育ち。女子美術大学版画コース卒業。見る人の気持ちをあたたかくする絵を描く。喜怒哀楽の表情が豊かな動物が特長。作品に『あめのひえんそく』(岩崎書店)、『おふろだいすき! しろくまきょうだい』(教育画劇)、『いっしょにあそぼう いない いない ばあ!』『ねんねのじかん ねてるこ だあれ?』(共に永岡書店)がある。

作品紹介

いつつごうさぎのきっさてん
いつつごうさぎのきっさてんの試し読みができます!
作:まつお りかこ
出版社:岩崎書店
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