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「徳間書店のこどもの本」20周年記念!児童書局局長上村令さん、児童書編集部編集長小島範子さんインタビュー

1994年、「子どもたちにとって、本との出会いはその後の人生に大きな意味を持つ」という信念のもと、「徳間書店の子どもの本(絵本・児童書)」はスタートしました。それから20年。20周年を迎えた徳間書店の子どもの本を記念して、児童書局局長の上村令さん、編集長の小島範子さんにおはなしを伺いました。創刊時の思いや苦労、絵本作りへのこだわり、さらに編集部が選んだ思い出深い5冊のエピソードなど…。20年の歴史がギュギュッとつまったインタビュー。必読です!

1994年、「徳間書店の子どもの本」スタート!

───20年…生まれた子が成人を迎えると考えると、とても長いように感じます。ただ、個人的に徳間書店さんはもっと前から児童書を出版されているような気がして、「まだ、20年なんだ…」と意外にも感じました。

上村:そうですね。1994年は徳間書店創立40年で、40周年記念事業としてスタートしたのがこの「徳間書店の子どもの本」なんです。創業者の徳間康快が「子どもの本は未来を作る。21世紀を担う子どもたちのために、より楽しく、より面白く、そしていつまでも心に残る本を――」と言って、児童書の部署の立ち上げを応援してくれたのを今でも覚えています。

───徳間書店さんは週刊誌や文芸書、コミックスなど総合的な本作りをしている出版社さんですが、児童書をスタートさせるのは大変だったのではないですか?

上村:大変というよりは楽しかったことの方が多いですね。実際のスタートまでに1年間の準備期間があったので、その間に作品のセレクトや版権の交渉、作者や翻訳家への依頼などを行い、創刊時のラインナップをそろえてスタートしました。

───翻訳絵本や児童書をどのように選んで出版を決めているのか、少し詳しく教えていただけますか?

上村:イタリアのボローニャやドイツのフランクフルト、イギリスのロンドンなどで行われる国際見本市に参加して、日本未翻訳の作品を探してきます。限られた時間の中で絵本と児童文学の両方を見て、良いものを選ばなければいけないのは大変ですが、以前からつながりのあった海外の出版社の人たちも応援してくれました。

───ブックフェアはかなりハードなんですね。短時間に何十作と作品を見ていると、どんどん感覚が研ぎ澄まされていきそう…。

上村:まだ完成前の絵本の下書きを海外の出版社からいち早く見せてもらえることも多いので、ハードでも行く価値はありますよ。

───海外の絵本を選ぶ基準は日本人の作家さんに作品を依頼するときと違いがありますか?

上村:翻訳物でもオリジナルでも、作家が子どものために作っているかを一番注目します。また、絵本の絵は、子どもが最初に目にする絵なので、子どもにとって審美眼の根っこを作るものだと思っています。そのため、しっかりとした構図と技術で描かれているか、絵本としてページをめくったときに物語がつながって、続きを読みたくなるおはなしになっているかを特に注意します。そういう意味では、海外も日本も基準は同じですね。

───絵本・児童書のジャンルには戦前から続いている老舗出版社さんも多くありますが、創刊時に他の出版社さんを意識したりしましたか?

上村:私たち自身も岩波書店や福音館書店などの作品を読んで育った世代なので、老舗児童書出版社さんと同じものを出しても仕方がないという思いはありました。あとから始めるからには、新人に依頼をして、徳間書店で翻訳者や作家を育てていきたいという気概を持っていました。……それは20年たった今でも変わらず思っていますね。


創刊時から関わっている児童書局局長の上村令さん



───20年前に初めて徳間書店で児童書を出したときの、周りの反応を覚えていますか?

上村:読者の方には自然に受け入れてもらえたので、とても嬉しかったです。面白かったのは社内の反応ですね。今まで週刊誌や文芸書を売ってきた営業部が、児童書をどう売ったらいいのかと戸惑っていたのをすごくよく覚えています。


───子どもの本は大人の本と違った売れ方をしますものね。

上村:そうなんです。児童書は重版を重ねながら時間をかけて売れていくジャンルなので、旬のものをパッと売って売り上げを出す雑誌などの部署からすると、すごく不思議に見えたみたいです。そんな風に社内が児童書のことを知らないこともあって、かえって自由に作品作りをさせてもらえたのはありがたかったですね。

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