
【今日の一冊】 9月21日 秋に読みたい名作!

「今日は何の日?」「今日はどんな絵本を読もうかな?」
一日の始まりがワクワクするような絵本を毎日ご紹介します!
今もなお、新しい解釈で生み出される数々の宮沢賢治の物語の世界。
時代をこえて、常に読者を魅了し続けるこの作品の魅力はどこにあるのでしょうか。
この季節になると読みたくなる一冊をご紹介いたします。
● ユーモアたっぷり!
古典的な童話には難しい言い回しやことばがたくさんですが
こちらのお話しはわりと分かりやすく書かれています。
挿絵も田島征三さんの担当とあって、ダイナミックで
自然界ののどかな雰囲気も感じられたりします。
さて、お話しですが
宮沢賢治さんお作品の感想には娘が大ファンだと言うことを
必ずっていうほど書き込んでますが
こちらは、今まで読んだ作品に比べると、とても子供の世界に近く親しみさえも感じたようです。
娘の目に止まったのは“どんぐり裁判”どんなじゃ?って私たちも思いますね?
それから何かしらとてもワクワクしてきますね☆〜(ゝ∂)
そのワクワク感を一郎くん(多分娘の年齢と変わらないかな?)のもとに届いた
おかしなはがき。そのはがきは山猫裁判長からのはがきらしく
「めんどうな裁判しますから・・・」なんて書かれてるのです。
ね?その先をどんどん読んでみたくなっちゃうでしょう?
どんぐり裁判って?山猫裁判長って?面倒な裁判って??
そんな一郎君を通して、子供目線たっぷりに描かれたこのお話しに
娘も吸い込まれるようにして一気に読んでしまいました。
裁判での一郎くんが思いついた判決もユーモアがあって
笑っちゃいました (^◇^)
でも、そのユーモアな判決にもいろんなメッセージが込められてるようで娘も感心してました。
読後に、「やっぱり賢治さんってすごい作品書いてるな〜」
なんておませなこと言ってましたね〜
でも、幻想的な物から子供目線に寄り添える作品まで
幅広い感性が宮沢賢治さんの魅力であり、人気の秘密なんでしょうね!
ますます集めてみたい!宮沢賢治作品♪って思いました。
(かおりせんせいさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)
「宮沢賢治の絵本 どんぐりと山猫」
作:宮沢 賢治
絵:田島 征三
出版社:三起商行(ミキハウス)
ある土曜日の夕方、一郎の元に届いたおかしな葉書。果たして一番偉いどんぐりは誰なのか?山猫裁判長に頼まれて一郎が思いついた判決とは?ユーモアに包まれた、メッセージの深さに思わずしんとする・・・。宮沢賢治の生前にただ一冊出版された童話集「注文の多い料理店」の冒頭を飾った傑作を、「小学館絵画賞」をはじめとする数々の賞を受賞している田島征三が、自然界ののどかな雰囲気をダイナミックに描いています。お子さんが成長しても記憶に残る傑作です。