主役は山手線。ただ作者の鉄道愛だけがふつふつと伝わってきます。
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新着レビューピックアップ!2016/05/21 主役は山手線。ただ作者の鉄道愛だけがふつふつと伝わってきます。
気になる新着レビューをご紹介します。 今回ご紹介する作品は…?
■ 山本忠敬さんの生誕100年を記念して特別復刊された『でんしゃがはしる』★★★★★ Tamiさん 40代・ママ 男の子6歳
今はなき緑一色の山手線が、 品川駅からぐるっと1周、外回りする様子を描いた本です。 あくまで主役は山手線。 登場するのは、途中山手線と接続する電車のみ。 余計な感情も書き手の押しつけも一切なし。 ただ作者の鉄道愛だけがふつふつと伝わってきます。 1978年に描かれたため、 周りの風景は40年ほど前の東京の街並み。 そして登場する電車や新幹線は、 今は走っていない形式の車両ばかり。 ちょっと懐かしい雰囲気に、大人たちは郷愁をそそられますが、 息子は、東京駅や上野駅などで、 現在との共通点を探して楽しんでいました。 山本忠敬さんの乗り物絵本は、親子とも大好きですが、 この本にだけはずっと出会えずにいました。 後書きを読むと、 出版された当時、キャプションや挿絵のミスを指摘する声が多々あり、 お蔵入りになってしまっていたのだそう。 このたび山本忠敬さんの生誕100年を記念して 特別復刊されたそうです。 こんなに素晴らしい本を、 鉄道オタクのつまらぬ指摘などでお蔵入りにしてしまうなんて、 なんてもったいないことでしょう。 鉄道が大好きだった息子は現在6歳。 現在は鉄道を卒業し、飛行機やロケットに興味を持ち始めました。 息子が1歳〜4歳のころこの本があれば、どんなに喜んだかしれません。 本当に残念なことです。 現在、電車好きのお子さんをお持ちのお母さん方、 ぜひぜひ手に取ってご覧ください。 本当の電車好きならば、 かわいらしいポップな電車絵本より、断然こちら。 夢中になること間違いなしです。 今はただ、多くの電車好きの親子がこの本を楽しむことで、 私たち親子の無念を晴らしてもらえればと、ただ願うのみ。
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