にんじんのキャロラインとブロッコリーのブロッ子を中心に繰り広げられる壮大な近未来作物戦争!かくされた陰謀、露呈する食糧問題、ついに野菜達が武器を手に立ち上がる!
シュールな設定は個人的にとても好きですが
あまり子どもには読ませたくない気もします。
言葉遣いが乱雑だったり、
フィギュアがちょっと怖かったり…。
2ページ目からキャロラインのペットである
ハッパの姿がとにかく不気味で怖い。
次のページには早速ゴボ太さんが死んでいたり
ダイコン姉さんのキャミソールが乱れていたり・・・
ただ、そんなことに全く動じない
キャロラインが個人的にはとても大好きです。
ただ、キャロラインとブロっ子のやり取りなんかは
すごく考えさせられる部分がありました。
現代を風刺しているようで、面白いなぁって思いましたが
子どもにはピンとこないかも・・。
そのまま読んでも面白そうですが。
遺伝子組み換え食品について騒がれていましたが
子どもの頃から少し関心を持つきっかけになるかもしれません。
それに、自然本来の野菜こそが本当はとってもおいしんだよ
そんなメッセージも含まれているのかなぁって思いました。
DNAだとか光合成だとか
小さな子どもに説明するのが少し面倒な単語も
ちょこちょこと出てきますし、
子どもに読み聞かせをするには少し不適切かな、
と思うような言葉遣いも目立ちますが
そういうようなことを踏まえたうえでも
じっくり読めば読み応えのあるこの絵本は
かなりのお気に入りです! (蒼良さん 20代・せんせい )
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