キム・シオンは、中国で絵画と散文詩で知られる作家。
この作品は、アメリカやカナダで翻訳されているようです。
絵本の舞台は、中国。
主人公の石像は、日本の狛犬の元祖。
こまいぬの目線で見た人の世界を描いています。
故郷を守っているのは、わたしだという自負があって、人は年をとり故郷を捨ててしまっても、わたしはみんなのことを覚えているのです。
文章は少ないのですが、どのページの言葉も染み入るもの。
抒情詩のような文です。
絵も色合いは暗いのですが、どこか暖かみが感じられるものです。
読んで感じる絵本なので、対象年齢は難しいところ。
むしろ、大人が読んで故郷に思いをはせるといった類の絵本と言った方が良いかも知れません。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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