ちょっとまぬけな魔物と美少女のお話
村はずれにあるお城に、なさけしらずの魔ものが住んでいました。いつも悪さばかりしているので、村人にきらわれていました。そんな魔ものですが、たまには人を喜ばせてみようと思いたち、村のバザールで使い走りをしている身寄りのない少女を城にさらってきて、幸せにしてやろうと試みました。しかし、魔ものが少女を喜ばせようと、料理を運ばせても、素敵なドレスを着せてみても、少女はいっこうに喜びません。業を煮やした魔ものは、最後に少女を食べてしまおうとしますが……。少女の望んでいた幸せとは何か、…魔ものと少女のやりとりは、ユーモアたっぷりなのですが、このお話には、そんなメッセージがこめられています。
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