絵画は友達のようなもの。わたしは けっして、ひとりということがありませんでした。(ローランサン)
●ローランサン ”マリーの誕生”
1883年の秋のことです。落ち葉の舞うパリの町の小さなアパートで、ひとりの女の子が生まれました。
おかあさんはかわいい娘にマリーという名前をつけました。
のちに、世界中の人から愛される画家となるマリー・ローランサンの誕生です。
おかあさんはマリーを抱いて、美しい声で歌をうたって聴かせながら、
毎日服を縫ったりボタンをつけたり刺繍をしたりしていました。
●モディリアーニ ”絵の好きなデド少年”
少年時代デドと呼ばれていたアメデオ・モディリアーニは、1884年イタリアの港町リヴォルノに生まれました。
4人兄弟の末っ子だったモディリアーニは、みんなにかわいがられて大きくなりましたが、小さいころから体が弱く
病気がちの男の子でした。病気のため学校を休むことが多かったモディリアーニのこころを
なによりなぐさめてくれたのは絵をかくことです。「デドは大きくなったら芸術家になるかもしれない」
おかあさんはモディリアーニが11さいのとき日記にそうかいています。
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