主人公シトカは、ある日壁に小さなのぞき穴をみつける。その穴から見えたものはなんと大きな丸いおつきさま! 生と死、目に見えるものと見えないものをテーマに描いた絵本。 「わたしは ここよ/わたしの名前は シトカ/わたしは 青い地上に住んでるの/おつきさま わたしはここね?」(本文より)
この絵本は、作者の方が亡くなられた友人のために書かれたと言う絵本で、とても優しさと愛に溢れている感じがしました。
シトカという名前の女の子が、引っ越しをしたばかりで寂しい気分のある日、家の階段の壁に穴を見つける所から、物語は展開していきます。
なんと、穴の向こうにはおつきさま!そして、一人のお姉さん…
シトカは、その穴の向こうに見えたものから色々な想像や感情を経験して行きます。途中、悲しいお別れもあります。
そして、物語の最後には、とっても綺麗なイラストとともに、“世界にはきっとまだまだ知らない素晴らしい事があるんだろうな!”と、とても想像力が出てきて、あたたかい気持ちにさせられます。
少し長めの絵本ですが、次はどうなるんだろう?と、子供とも一緒に楽しみながら読める絵本だと思います。
そして、とっても大切に本棚にしまい、何度も読んでみたいなと思いました。(大人の女性にもいいと思います!) (あっぷるじゅーすさん 20代・その他の方 )
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