
うそをついている自分が一番いやだ!沖縄で生まれた女の子、はるは小さなころから男の子と遊び、野球をするのが大好きだった。けれど少しずつ自分が他の女の子とは違うと気づき始める。そしてとうとう、中学生になった時鏡の中の自分に嫌悪する。「セーラー服、気持ち悪い。最悪! 」なんで男子の制服着たらだめなの?なんで、男として生んでくれなかったんだよ!はるの葛藤は、だれにも言えないまま……「生まれてこなければよかったのかな」女の子として生まれ、男の子として生きるためにはるがした決断とは……

当事者の発信だからこその気持ちが響いてくる絵本です。
女の子として生まれてきた自分が、心が男であったら、体に対する違和感はとても苦しいのかも知れません。
そんな心を支えるのは、自分は自分なんだという信念と、理解者の存在でしょう。
筑紫さんのお母さんは素晴らしい人でしたけれど、これほどストレートな理解は難しいのかも知れません。
皆が皆自分らしく生きるということと、お互いに尊重し合うことの大切さを確かめ合う絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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