このおはなしは有名ですよね。
どちらかというとこの絵本より、
まんが日本昔話の「ちょうふく山のやまんば」
として知られてますよね。
私も、テレビで見たことはありましたが、
絵本で読んだ事はありませんでした。
「ちょうふくやまのやまんばが
こどもうんだで、
もち ついてこう。
ついてこねば、
人もうまもみなくいころすどお」
というわけで、
ついたもちをばあさんがもっていき、
いってみたら、
これでなかなかやさしいやまんばで、
おみやげに切っても減らない不思議な
にしきをお土産にもらってくる、
というストリー。
まんが日本昔話のやまんばは、
すごく体が大きくて、
いかにも人を丸呑みしそうなでかい口が
子供ながらに印象深く記憶に残っていました。
このまえテレビで放送していたのを録画して
子供に見せたら結構怖がっていました。
でも絵本のやまんばは全然怖くありません。
むしろやさしくてふっくらした「おかあさん」
という感じです。
瀬川 康男さんの絵がとってもほのぼのしているので、
小さいお子さんでも怖がらずに読めます。
でもやまんばらしく、熊をつかまえて
「すましじる」にして食べちゃうところは
やっぱりやまんばと、妙に納得してしまいました。
最後の所に絵のない(挿絵一つのみ)
もうひとつの民話「うしかたと やまんば」
というのが収録してあります。
3ページだけですけど。
娘はこの存在にも気が付いて、
「こっちのお話も読んで」と
二つ読まされます。
絵が無くても結構聞いていられるんですね。
頭の中でどんなやまんばを描いているのでしょう。