分類は児童書。でも、前ページにわたり、しっかりとストーリーにマッチした絵が描かれています。
この本の弱点は、この厚さ。
小6の娘が手に取らなかった理由も、そこにありました。今回、娘が読んだ感想をひとこと。
「悲しいね。」
テーマはいじめ。
「しらんぷり」を決めた主人公の心の葛藤。いじめられた子、いじめた子の結末。そして主人公の決心。
どれも短い言葉で心にずしっと響いてきます。
最後、主人公のかっこ悪さは必要だったのか、どうなのか・・・。
この本をただの道徳の本にしたくなかった作者の心が表れたのかもしれません。
分厚くて面倒だからと、「しらんぷり」しないで読んで欲しい本です。