ガンピーさんシリーズでおなじみのバーニンガムさんのクリスマス作品です。
息子が4歳の頃、パラパラと捲って文が長いので最後まで聞けるかな?と思いましたが、読み始めたらしっかりお話にのめり込み最後まで聞けました。
終わった後もベッドの上に起きあがり少々興奮状態でした。
懐かしいこの一冊に図書館で再会し借りてきたら、目敏い息子は記憶に残っているらしく、「サンタさんが大変だったお話だよね。」と懐かしそうに手に取っていました。
お話は、世界中の子どもたちにプレゼントを配り終え家に戻ったおじいさんサンタさん。
パジャマに着替えベッドに入ろうとしたら、プレゼントがまだ一つ袋に残っていました。
とても疲れているのにおじいさんサンタさんは、ずっとずっと遠く離れたロリー・ポリー山のてっぺんに住むハービー・スラムヘンバーガーくんへ届けに、冷たい冬の夜の中をとことこ歩いて、・・・。
“ずっとずっと遠く離れたロリー・ポリー山”が本当に遠いんだということが良く解る道のりでした。
病気のトナカイのため、歩いて行くサンタさんがどうなるの?と親子で心配でした。
本当にたくさんの人が、自分のできる限界まで協力しサンタさんを助けてくれます。
息子は、なかなか着かないハービーの家の遠さを、協力者の数と奥行きを感じさせる見事な絵で実感したようです。
ハービーの受け取ったプレゼントは、温かい人たちの心と使命感に燃える優しいおじいさんサンタさんの想いのたくさん詰まったものになりましたね。
帰りの道のりが、一見開きにコマ割をし一気に描かれているのも息子に受けました。
どうやら、すんなり帰れたみたい。
大仕事を終えたおじいさんサンタさんの顔も満足そうですよ。