私が子供のころ読んだ本です。実家に入ったら大切にとってありました。なつかしくて、我が家にお引っ越し。3人の子供に読んでやっています。素朴な絵と、豪快な山姥親子が魅力的。文章にリズムがあるのも、日本の力のある作家の作品だからでしょう。翻訳物にはなかなかないことです。
残念ながら、子供達にはあまり受けないのです。(恐がりなので、山姥というだけで、気持ちがひけているのですが。)今風の色数の多い、キラキラすすような絵になれているせいでしょうか。話が自分の世界とは遠いからでしょうか。
でも、日本人として生まれたからには、日本の物語を小さいうちに知ってほしいと思います。今は本があふれていて、いえいえそれ以外の遊びもたくさんあり、ことさらに民話や昔話を選ばなくても、毎日のお楽しみには事欠きません。民話を知らなくても、困らないとは思います。でも、日本人としての核のようなものを教えてあげるのは親のつとめかと思います。