『ハリーは、くろいぶちのある しろいいぬです。』おなじみの言葉から始まるハリーシリーズの第三作目です。ハリーは、お誕生日におばあちゃんからバラの模様のセーターをもらいます。けれど、その模様が気に入らないハリーは、セーターを捨ててしまおうとします。けれども必ず親切な人が現れて、セーターはハリーの元へ戻ってきてしまいます。がっかりしているところを鳥が見ていました。鳥は、セーターのほつれを見つけて、するするとセーターをほどきながら、どこかに飛んでいってしまいました。結局、ハリーのセーターは、鳥の巣になりました。、それを見たおばあちゃんと子どもたちは不思議そう・・・。結局ハリーには、クリスマスのプレゼントに、おばあちゃんから「くろいぶちのある しろいセーター」が贈られてきました。
気に入らないセーターを着せられた時、鳥がセーターを持っていってしまった時、「くろいぶちのある しろいセーター」をもらった時、ハリーの表情はくるくると変わります。その表情を見る度に、子どもたちは大喜び。「ハリーは、男の子だから、バラの模様は嫌いなんだよ。」「じゃあ、鳥さんは女の子なの?」「くろいぶちのある しろいセーターだって!自分の体と同じだね。」と、絵本を開くたびに新しい発見をして楽しんでいます。