おじいさんとおばあさんが飼っていたひよこは、金の足を持っていました。王様に片足をとられたひよこは、大きくなったある日、片足を取り戻しにお城に向かいました…。
スペインの民話だそうです。いとうひろしさんの絵は、昔話にも合うのですね。お話と絵を存分に楽しみました。ひよこがオオカミとライオンと川を飲み込んでしまうところに子どもは大喜びでした。危機一髪のところでまたひよこからオオカミたちが出てくるのも愉快です。王様をこてんぱんにやっつけて無事に足を取り戻したひよこにあっぱれ! 読み終わって気持ちがすっきりする痛快なお話です。
余談ですが、お城の兵隊や羊たちの表情がどんな時も平和的なのが、なんだか良かったです(笑)。