土手の穴に住むチュウチュウおくさんは、とてもきれい好きなのねずみでした。
ある日、家の奥にまるはなばちが入り込んだことを知ったチュウチュウおくさんは…。
広い家には、さまざまな『招かれざる客』がやってきます。その客をその都度追い払うおくさんのストレスは相当なものでしょう。
まるはなばちや、かえるのジャクソンがようやく去ったあと、気が抜けて椅子で居眠りするおくさんに「お疲れ様」と声を掛けたくなりました。
ごみむし、てんとうむし、くも、ちょう…など、他にもいろんな小動物が登場します。
このお話は架空と知りながらも、読んでいると、思わず、地中では本当にこんなやりとりがあるのかも…と思えてくるのでした。
几帳面なチュウチュウおくさんは、まさしく主婦の鑑。
日頃の自分を振り返り、少しは見習わななくては!と思いました。(笑)
まるはなばちの「じじ・びず・びず!」や、ジャクソンさんの「だが、わたしは歯なしです、歯なしです!」など、笑みを誘うセリフも多いです。子どもたちも大喜び!
石井桃子さんの訳のセンスの素晴らしさに脱帽です♪