片山さんの絵はなぜこんなにも優しげなのでしょうか。なぜホッとするのでしょうか。男の子がなんでもやりたがるところがかわいいです。きっと娘も将来こうなるのだろうな、と思うと嬉しくなりました。最初お母さんがおんぶをしようとすると怒る主人公。なぜ怒るのだろうと私は不思議な思いました。次のページを見て納得しました。色んな物をおんぶしているとき主人公の顔がとても誇らしげなところが印象的です。おんぶするものが多ければ多くなるほど右を向いたり左を向いたりしている主人公。嬉しさの余りあっちへ行ったりこっちへ行ったりしているのだろうな。と想像したら私までも嬉しい気分になりました。しりもちをついてしまう場面でも笑顔の主人公。痛さも感じないほどに嬉しいのだろうと想像しました。人は誰かのために何かをやってあげられる時、嬉しさを感じるのだと主人公のおんぶから学びました。優しい気持ちになれる絵本だと思います。