題名と、表紙の絵(大きなティーポットと花?)のアンバランスに惹き付けられます。
ローズという少女が主人公。
世界中を冒険する夢を持って、ローズは特別なティーポットに乗って旅立つのです。
その中で、自分の庭を作ろうと思い立つのですが、思い通りには進みません。
ところが、あきらめない姿に、共感してくれる人々がたくさん現れたのです。
冒険の日々が単色で描かれ、希望の花々がカラーで描かれ、引き立っています。
紙の花、本物の花。
自分の庭であり、みんなの庭でもあるのです。
暗示的なアイテムが、読者の中でそれぞれ共感できることを引き出してくれるような気がします。
案外、思春期の子どもたちにもいいかもしれません。