つちだのぶこさんの作品にちりばめられている遊び心が大好きです。今回も主役のくんちゃんはもちろんですが、商店街のおじさん、おばさんまで個性的で、細かいところにまで楽しませてもらえました。
ペットを飼いたくて、飼いたくてたまらないくんちゃんが、あれこれ知恵をしぼって、行動で訴えて、どうにかして「ペットを飼わない!」というお父さんを納得させようするお話しです。くんちゃんのパワーに、とうとう根負けしてしまうのかなぁ、と思ったのですが、結局お父さんが作ったのは三角屋根の鳥のエサ台でした。ここで読者も、くんちゃんと同様に「なんかちがうー」とつぶやかされます。
でも、何でも子供の言いなりにならない、こんなしゃれたお父さん、素敵ですよね。
ぜひ、小鳥が来た後のお話しも読みたいです。続編期待しています!