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みんなも「パンツ一丁目」に行ってみたい?『パンツいっちょうめ』苅田澄子さん やぎたみこさんインタビュー

パンツ一枚の主人公・だいくんが、ひょんなことから迷い込んだ「パンツいっちょうめ」。そこは、みんなパンツ一丁で暮らしているとってもふしぎな場所。パンツいっちょうめで巻き起こる、騒動を描いた『パンツいっちょうめ』(金の星社)が2017年9月に発売されました。 文章を『じごくのラーメンや』(絵/西村繁雄 出版社:教育画劇)の苅田澄子さん、絵を『ほげちゃん』(偕成社)のやぎたみこさんが手掛けられたとなれば、面白くないわけがない! 今回は苅田さんとやぎさんのおふたりに『パンツいっちょうめ』が生まれたきっかけをお話いただきました。

パンツ いっちょうめ
作:苅田 澄子
絵:やぎ たみこ
出版社:金の星社

家の中でパンツいっちょうでいると、お母さんにしかられるけれど、パンツ一丁目ではみんなパンツいっちょう。パンツいっちょうって、いい気持ち! でも、大風が吹いたらご用心。子どもたちが大喜びするユーモア絵本。

観覧車のあるスーパーマーケットへ取材に行きました。

───男の子がパンツ一丁で立っている表紙のインパクトも抜群な『パンツいっちょうめ』。パンツ一丁のだいくんが迷い込んだ「パンツいっちょうめ」という場所が舞台になっています。苅田さんはこのおはなしをどのように生み出したのでしょうか?

苅田:「パンツ一丁」と「一丁目」が似ていて面白いなあ……と思ったところから書いてみました。

───そこから、「パンツいっちょうめ」には、パンツ一丁の動物たちがたくさん暮らしているという発想になるところが面白いですね。

苅田:最初は「パンツいっちょうめ」だけでなく、「パンツさんちょうめ」や「パンツひゃくちょうめ」など、いろいろな町が出てくる話だったんです。でも、編集者さんから「パンツいっちょうめだけの方が、インパクトがあって良いんじゃないですか?」と提案されて、なるほど……と思って「パンツいっちょうめ」だけを舞台にして書き直しました。

───そうなんですね。ほかに、最初のころと大きく変わったところはあるのでしょうか?

苅田:商店街からスーパーマーケットに変わりました。

───たしかに、スーパーマーケットだと、上の階に移動するだけで、並んでいる品物がガラッと変わりますよね。

苅田:いろいろ書き直してやっと出来て、画家さんを決めましょうということになったとき、編集者さんも私も「やぎたみこさん!」と、意見がぴったり合いました。

───やぎさんのことは、以前からご存知だったのですか?

苅田:もちろんです! やぎさんの、ふしぎで独特の雰囲気のある絵本が好きで、特に『くらげのりょかん』(教育画劇)が大好きです。

やぎ:そうなんですか? 私は、苅田さんの『じごくのラーメンや』(教育画劇)が大好きで、『くらげのりょかん』を作るときに、「『じごくのラーメンや』と同じ判型にしてください」ってお願いしたんですよ。

───おふたりとも、お互いの絵本のファンだったんですね。やぎさんは苅田さんから『パンツいっちょうめ』の絵の依頼が来たときはどう思いましたか?

やぎ:私は基本的に、自分でおはなしを作るのが好きなので、ほかの方の作品に絵を描くことはほとんどないんです。でも、『パンツいっちょうめ』は、先に原稿を見せていただいて、「これは面白い!」と飛びつきました(笑)。

苅田:快諾してくださって、とっても嬉しかったです。

やぎ:タイトルからしてすごいインパクトで、「パンツいっちょうめってなに?!」って思いました(笑)。それで、ラフを作ることになるのですが、その前に、主に舞台になっている屋上に観覧車のあるスーパーマーケットを実際に見ておきたいと思い、編集者さんに条件に合う建物を探して取材依頼をしてもらいました。

───観覧車のある、スーパーマーケットをですか?

やぎ:はい。どうやら、日本に数か所しかなくて、しかも関東にあるのは2軒だけ。 取材先の丸広百貨店で、屋上では観覧車やちょっとしたジェットコースターや小さいお子さんの乗り物、屋上からの風景。店内ではそれぞれの売り場の様子、エスカレーターや入口など、簡単に描いた各ページの構図のラフを見ながら、必要な写真を撮らせてもらいました。

───それで、観覧車の場面がこれほどリアルに描かれているんですね。

やぎ:そして、その写真を参考に、売り場と屋上はレゴで、観覧車は紙で模型を作りました。


やぎさんが作られた、屋上の模型。とっても忠実に再現されています。

苅田:すごーい、きれい! 本当に回るんですね!

やぎ:はい。本当に回る必要はあまりないんですが(笑)。 作った模型は場面に合わせて撮影し、そのまま下絵に利用します。
ここでは、大まかな建物や設備だけです。それに撮ってきた資料写真を参考に、細かいものを描き込んでいきます。

───実際に取材をされているから、細かいところまで描き込むことができたんですね。さらにビックリするのが、全部パンツを履いていること!

やぎ:それは、原稿に「ここでは みんな パンツいっちょうなんだよ」って書いてありましたから。(笑)

苅田:家や郵便ポストや花壇の花……こんな細かいところまでパンツをはいてます!

やぎ:どこまで細かくパンツを履かせるかが難しかったです。たとえば木は幹にパンツを履いているんですが、葉っぱ一枚ずつ履いてません。でも落ち葉になったら履かせなきゃいけないかなあ…なんて悩んだり。あと、パンツの素材ですね。動物がはいている場合はいいのですが、野菜や魚がはいているパンツの素材は何なのか……。パンがはいているパンツは、食べられる素材なのか、食べられない素材なのか。

───子どもたちは絵本の絵の細かいところまで見ていますからね。きっと、いろいろなパンツを見つけて、盛り上がりそうです。

苅田:家の近所に、とてもお世話になっている保育園があるのですが、絵に色のついていないラフ画の状態でも、子どもたちが大喜びで見てくれました。「家もパンツはいてる!」などと、パンツをはいているものを探したりして……。嬉しかったです。

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苅田澄子(かんだすみこ)

  • 埼玉県生まれ。出版社勤務の後、フリーで編集をしながら小沢正氏に師事。絵本に『いかりのギョーザ』(佼成出版社)、『ゆでたまごひめ』(教育画劇)、『えだまめきょうだい』(アリス館)、『かさじおやぶん いっけんらくちゃく』(小学館)、「どろろんびょういん」シリーズ(金の星社)などがある。

やぎたみこ

  • 兵庫県生まれ。武蔵野美術短期大学卒。イラストレーターのかたわら絵本を学び、第27回講談社絵本新人賞佳作を受賞。「大人もいっしょに楽しめる、子どものための絵本」の制作をつづけている。絵本の作品に『くうたん』(講談社)、『もぐてんさん』(岩崎書店)がある。夫・娘・息子・亀・犬とともに千葉県松戸市在住。

作品紹介

パンツ いっちょうめ
作:苅田 澄子
絵:やぎ たみこ
出版社:金の星社
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