世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
はじめまして。川端誠の「落語絵本」シリーズを刊行しているクレヨンハウスです。
このサイトで、当シリーズにもたくさんの方々がレビューを寄せてくださっていて、たのしく拝見しています。
みなさんのごひいきのおかげで、ただいま新作の「落語絵本」も製作中です。
作者の川端さんの創作ぶりを、数回にわたってお伝えしていけたら、と思っていますので、よろしくおつき合いのほどをお願い致します。
1952年生まれの川端さん、子どもの頃にラジオ放送で出会って以来、筋金入りの落語好き。落語と絵本の出会いを、こんなふうに話しています。
川端さん:うまい噺家にかかると、何度おなじ噺を聞いてもおもしろい。ストーリーもオチもよく知っていても、聞けば聞くほど、おもしろい。
ちょうど、子どもが同じ絵本を何度でもくりかえし読むのと同じなのかな。
絵本と落語とは、けっこう近く、落語を聞いていると、これは絵本になりそうだというものが、いくらでもありますよ。
おもしろい噺も、絵本にしたい噺も、川端さんにはやまほどあります。
このシリーズは、本文が24ページ。扉ページと最終ページのほかに、見開きで11画面あります。ページの流れを、ミニミニのコマ割りで、かたちにしてみます。
「落語絵本」シリーズも、創刊から数えて、来年で15周年、次作で13巻目!じつは、第13巻は、別の2つの噺のどちらかに…と、話していました。ところが、ある出会いによって、いわば、その他大勢のエキストラだったこの作品が、あれよという間に、主役を射止めてしまったのです。
そのドラマチックな出会いとは…今回は、「いちばんぼし」とだけ、お知らせしておきます!
その代わりに、この噺の主人公「八五郎」を、ご紹介しますね。長屋の住人で、「がらっぱち」だの、「はちこう」なんぞとも呼ばれています。
登場人物のキャラクターデザインは、その人物になりきってみると、顔かたちがきまり、口調やセリフまわしも、自然と口をついて出てくるそうです。
落語絵本の1ページは、A4と同じ大きさです。
上記で触れました、ミニミニのコマ割りで考えた構成を、全ページ原寸の線画で描いてみます。
それを、実際の絵本と同じ体裁で貼り合わせて、ダミーの完成!
川端さんは、このダミーを講演会などで、お客さんを前に実際に読んでみることも、よくあります。このダミーも、初の実演を編集部・出版部の一同で体験し、大笑いのお披露目と相成りました。
この続き、ダミーから原画制作の様子は、次回にご紹介します。