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2016/01/18

シロは「木の精の化身」だったのではないでしょうか?

シロは「木の精の化身」だったのではないでしょうか?

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今回ご紹介する作品は…?

■ シロは「木の精の化身」だったのではないでしょうか? 『はなさかじい』

★★★★★

てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳
やっぱり私は≪松谷みよ子×瀬川康男≫コンビの昔話シリーズって、好きだなぁって、思います。
瀬川さんの絵は線がやや細めで色の付け方もぼかしをよく使われるので、正直読み聞かせには遠目が利きづらい難点がありますが、
物語の中で描かれている世界観が素晴らしいです。

折しも最近テレビCMでauが昔話シリーズをやっているので、今の子どもたちにも日本の昔話は受け入れやすくなっているんじゃないかな?と、感じます。
「はなさかじいさん」と愛犬『しろ』と過ごす時間はお話の中では実はとても短いです。
それでも、はなさかじいさんチで過ごした時間が『シロ』にとっては至福の時だったのでしょうね〜。

この作品を読んで初めて『シロ』の存在のことを深く考えることが出来ました。
『シロ』は実は何かの『木の精の化身』だったのではないでしょうか?
今さら、そんなこと言う?という人もいるかもしれませんが、子どもの頃から今まで、実は『シロ』のことを深く考えたことがありませんでした。
少なくとも≪松谷×瀬川≫コンビの子のはなさかじいさんの世界では、そう描かれているように感じました。
こんな風に新たな発見をさせてもらうと、得した気分になります。

やや見づらくはありますが、
すごく素敵「はなさかじいさん」です。
小学校中学年から高学年くらいのお子さんたちに、梅や桜の花が見られる時期にいかがでしょうか?

はなさかじい はなさかじい」 作:松谷 みよ子
絵:瀬川 康男
出版社:フレーベル館

豪華なコンビによる作品が、装丁、文章を一新し、描きおろしの絵も加えて、日本昔話の決定版として登場します!


絵本ナビ編集部

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