心理学的な研究成果を総合的に記述。経済行動をはじめ,基礎から応用の最新成果を重点的に解説。また神経基盤に関する論述までを包含。即時的な小報酬(衝動性)および遅延される大報酬(セルフ・コントロール)を軸に行動背景にある心理的なメカニズムや影響を及ぼす社会的諸要因の解明を目指す。
◆主なもくじ
まえがき
第T部 セルフ・コントロール研究の基礎
第1章 セルフ・コントロールについての行動分析学的研究
第2章 価値割引過程から見たセルフ・コントロールと衝動性
第3章 経済行動におけるセルフ・コントロールと衝動性
第4章 心理検査で測るセルフ・コントロール
第U部 教育分野への応用
第5章 教育場面におけるセルフ・コントロールと衝動性
第6章幼児期,児童期,青年期のセルフ・コントロールと衝動性
第7章 セルフ・コントロールの教育の実践
第8章 大学生における勉強行動と遅延価値割引
第V部 医療分野への応用
第9章 医療場面におけるセルフ・コントロールと衝動性
第10章 糖尿病とセルフ・コントロール
第11章 健康増進に関する食行動とセルフ・コントロール
第12章 口腔保健行動におけるセルフ・コントロール
第W部 矯正分野への応用
第13章 矯正分野におけるセルフコントロール
第14章 犯罪とセルフ・コントロール
第15章 依存と価値割引
第X部 今後の展開
第16章 セルフ・コントロールの神経経済学
第17章 衝動性とセルフ・コントロールの神経基盤
第18章 もう1つの自己制御―エゴ・セントリックな自己制御からエコ・セントリックな自己制御へ
◆執筆者一覧(*は編者)
高橋 雅治*旭川医科大学医学部1章,10章
佐伯 大輔大阪市立大学大学院文学研究科2章,14章
井垣 竹晴流通経済大学流通情報学部3章,11章
杉若 弘子同志社大学心理学部4章
伊藤 正人大阪市立大学5章
空間 美智子京都ノートルダム女子大学現代人間学部6章,7章
平岡 恭一弘前大学教育学部6章,7章,15章
青山 謙二郎同志社大学心理学部8章(1・2節)
高木 悠哉奈良学園大学人間教育学部8章(3・4節)
飛田 伊都子滋慶医療科学大学院大学医療管理学研究科9章
鎌倉 やよい日本赤十字豊田看護大学看護学部12章
百瀬 由美子愛知県立大学看護学部12章
深田 順子愛知県立大学看護学部12章
坂上 貴之慶應義塾大…
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