人生、まじめがいいですよ
『星新一YAセレクション9』(理論社)。
表題作である「きつね小僧」をはじめとして、10篇の「ショートショート」が収められた、YAすなわちヤングアダルト向けの児童書。
ちなみに、「ヤングアダルト」は子供と大人の間の世代を指す言葉で、13歳頃から19歳頃までの若者のことをいいます。
装幀・挿絵(それぞれの作品に挿絵がついています)は、和田誠さん。
この巻に収録されている作品数はいつもより少ない。
というのも、ちょっと長めのショートショートが揃っているからだ。もっとも長いといっても、20ページほどの作品なのだが。
表題作「きつね小僧」は、もちろんあの江戸時代の強盗「ねずみ小僧」を元ネタにしている。あざやかな手口で金を盗み、しかも盗んだ金品が寄付されているというので、宝石商に勤める青年は興味津々。そんなある日、青年の前に現れた男がこう話す。「きつね小僧になりませんか?」。謎の「きつね小僧」にならないかというリクルート、というオチ。
「企業の秘密」という作品の主人公の男は、大企業に勤めているが、あまりパッとしない。星新一さんの作品には、こういうさえない男がたびたび登場する。さえないから、それをなんとかしようとするが、それが不幸(幸福?)のはじまり、というのがよくあるパターン。この作品では、この男が自分の会社の秘密をスパイすることを依頼され、秘密を暴くべく男はどんどん出世していく。男にそんな依頼をしたのは誰だったか。
若い読者の皆さん、人生コツコツでいきましょうね。
投稿日:2026/08/04





































































































































































































