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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

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ぼく、いいたい ことが あるの

ぼく、いいたい ことが あるの(評論社)

やっと言えた「さようなら」…心を揺さぶる絵本。

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連載

「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ完結記念 絵本作家インタビュー【くすのきしげのりさんと12名の絵本作家たち】

廣済堂あかつき

2016/06/20

【連載】第1回 『どんな いちにち』のたしろちさとさん

【連載】第1回 『どんな いちにち』のたしろちさとさん

1日のはじまりをゆったりとえがいた『どんないちにち』。絵のなかでたくさんの「おはよう」が交わされている様子を見るのが、楽しいですね。くすのきさんの詩が元になったこの絵本、どんなふうにうまれてきたのでしょう?

作者のくすのきしげのりさんがインタビュアーになって、絵を描かれたたしろちさとさんにインタビュー!絵本制作についてや、子どもの頃のエピソードなど、お二人のやり取りをお楽しみください。
■ 『どんないちにち』の制作について
くすのき: ぼくが 『どんないちにち』で伝えたかったのは、ふだんの暮らしのなかの朝の町のすがすがしい様子です。たしろさんは、朝のどんな様子や瞬間に、「すがすがしい」と感じますか。
たしろ: 窓をあけた瞬間や、ドアをあけて最初に息をすいこんだ時。 お天気のいい日に、犬のコルビジェといっしょに散歩をしているときですね。
くすのき: ぼくは、明け方に朝日を拝むときです。
くすのき: 絵本には、お店や人をたくさんえがいてくださいましたが、モデルになったお店があったり、モデルになった人がいますか? また、この本の中でおすすめの場面、お気に入りの絵があったら教えてください。
たしろ: 犬の散歩をしている人は私です。子どもの頃すごしたまちの様子を思い出しながら、商店街やパン屋さん、本屋さん、幼稚園のとんがり屋根を描きました。 お気に入りの絵は、男の子がちょっと背伸びをして窓に向かっているシーンです。

くすのき: 男の子の部屋にかいじゅうの絵があるのがいいですね。
■ たしろさんの、子どもの頃の朝の思い出やエピソード
くすのき: 小さかったころ、どんなふうに朝を過ごしていましたか? 思い出やエピソードがあったら教えてください。
たしろ: わたしはのんびりさんだったので、ものすごくゆっくり朝ごはんを食べて、やっとのことで、したくを終えて出かけていました。幼稚園までの道のりは、途中でお友だちに会ったりして、ワクワクしながら歩きました。
くすのき: では、この絵本そのままの朝のようすだったのですね。

■ 絵本制作のアイディアやチャレンジしたいこと
くすのき: 絵本のアイデアが生まれるのは、どんなところからですか? いつ、どんなときでしょう?
たしろ: いつも、いろいろなことを楽しく考えています。でも、絵本のアイデアが生まれるのは、いっしょうけんめい考えている時ではなくて、日常のふとした時だったりします。 でも“いつも考えている”というのは、大事なことだと思っています。
くすのき: ぼくもそう。だからいろんなところにメモ用紙とペンをおいていて、忘れないうちにメモしています。
くすのき: 主人公に描いてみたいもの(人)はありますか? その理由も教えてください。
たしろ: 恐竜です。恐竜たちがこの地球上を歩いていた! 想像すると胸がドキドキします。
くすのき: いいですねえ。
くすのき: これから挑戦したいことはありますか? お仕事でも、それ以外でも。
たしろ: 「初心にかえる」という大挑戦をしたいと思っています。
くすのき: これは、ぼくも大切だなといつも思っています。たしろさん、お話ありがとうございました!

───最後にたしろちさとさんのひみつを手書きコメントで大公開!


たしろちさと
東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見い出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『かあさん』『ねえ、あそぼうよ』(以上、「こどものとも0.1.2」福音館書店)、『じめんのしたの小さなむし』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』(大日本図書)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。


くすのきしげのり
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。


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