【news】「絵本作家・西村繁男の世界展ーやこうれっしゃで出発!−」がスタート!
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【絵本ナビnews2016】 7月絵本ナビ編集部 2016/07/19 【news】「絵本作家・西村繁男の世界展ーやこうれっしゃで出発!−」がスタート!
2016年7月23日から、絵本作家の原点と昭和の歴史を紐解く貴重な展示がはじまります!
子どもたちにも大人気!多くの絵本を手掛けてきた絵本作家・西村繁男さんの「絵本作家・西村繁男の世界展ーやこうれっしゃで出発!」が、県立神奈川近代文学館にて7月23日(土曜日)から9月25日(日曜日)まで開催されます!
![]() 西村繁男さんは、1974 年に『くずのはやまのきつね』(文・大友康夫)の絵を担当してデビューしました。その後、発表した『おふろやさん』『やこうれっしゃ』は、精密な観察をもとに人びとの日常の姿を描いた〈文字のない絵本〉ですが、 豊かな物語性も内包する作品は子どもだけでなく大人たちも魅了し、長く読み継がれていま す。 さらに『絵で見る日本の歴史』や、『絵で読む広島の原爆』(文・那須正幹)などの社会性を持つ作品や、『がたごと がたごと』『おばけでんしゃ』『おでんさむらい』シリーズ、『ようちえんがばけますよ』(いずれも文・内田麟太郎)など、子どもの想像力をかきたてるナンセンスな絵本も手がけ、その世界は多様性に溢れています。今回の展示では、こうした作品群を、絵本、原画をはじめ、取材メモ、ラフスケッチなどの資料 をまじえジャンル別に紹介されているそうです。
ここでだけ教えます。気になる展示会の会場構成は・・・?
(導入展示)やこうれっしゃで出発!
1980 年(昭和 55)、「こどものとも」絵本として発表された『やこうれっしゃ』。 夜行列車で上野から金沢まで旅する人びとの姿を、丁寧にあたたかく描いた作品です。〈文字のない絵本〉でありながら、 登場人物のひとりひとりが読者の想像力を刺激し、それぞれの物語をまとって、子どもも大人も魅了してきました。 西村さんの原点ともいえるこの作品を味わいながら、多彩な魅力に満ちた絵本世界へ、やこうれっしゃに乗っていざ出発です!
![]() 情緒あふれる『やこうれっしゃ』 「こどものとも」1980年3月 福音館書店
![]() 貴重な『やこうれっしゃ』のラフスケッチ
![]() そこには古き懐かしの「昭和」があります!『やこうれっしゃ』上野駅
1.人の暮らし―観察の力 西村さんの初期の絵本は、身近な人びとの暮らしや事物のたたずまいを綿密に観察し、細かく描き込んで成立しています。 昔の懐かしい空気を伝え、また本を開くごとに新しい発見をもたらす「観察絵本」と呼ばれる作品群をご紹介。昭和見物をしているような 、タイムスリップしたかのような情景です。作品:『おふろやさん』/『にちよういち』/『なきむしようちえん』/『チータカ・スーイ』他
![]() 『おふろやさん』から 「こどものとも」1977年11月 福音館書店
2.社会へのまなざし 人と、人が暮らす社会を丹念に描くことをめざしてきた西村さんは、細密な表現技法はそのままに、さらに大きな視点から時 代や歴史を描く仕事をしています。教育面からも高く評価される作品の意義を探ります。 作品:『絵で見る日本の歴史』/『ぼくらの地図旅行』/『絵で読む広島の原爆』他 3.わくわくワンダーランド with 内田麟太郎 過去、西村さんは、様々な作家さんと絵本を手がけていますが、中でも内田麟太郎さんとタッグを組んだ絵本は数多く、その奔放で奇想天外な展開が人気を集めています。絵本ナビでも『ようちえんがばけますよ』について過去に取材をさせていただきました。絵本をだすたびに、子どもたちへ新たな挑戦状を送り続けているお二人の素晴らしい発想力と世界観が、本当に魅力的です! @列車編:『がたごと がたごと』/『おばけでんしゃ』/『むしむしでんしゃ』 A不思議の世界編:『ようちえんがばけますよ』/『おでんさむらい』シリーズ/『おばけもこわがるおばけ』など
![]() 『むしむしでんしゃ』(文・内田麟太郎)から 2009年6月 童心社
![]() 『ようちえんがばけますよ』(文・内田麟太郎)から 2012年3月 くもん出版
スポット 西村繁男の遊びの宇宙 絵本作りの基本を、「楽しんで描くこと」という西村さんは、 陶芸やオブジェなどの制作にも取り組み楽しんでいます。遊び心 溢れるユニークな作品の数々を紹介しつつ、長く住む藤野町(現・相模原市緑区)での地域に密着した活動もとりあげます。 作品:『ピチクル ピチクル』/『ごとおべえが いく』など
![]() 土人形「お多福」と「鬼」
西村さんのご協力により提供された普段見ることのできない資料や、様々な角度から切り取られた作品たちの背景をじっくりと知ることができる大変貴重な展示になっています。絵本の背景となる〈昭和〉という時代も顧みられるような楽しい展示になっているとのこと。親世代は懐かしく、子ども世代は新鮮な発見がたくさんあるかもしれませんよ。
みなさん、是非この機会に足を運んでくださいね。
西村繁男さん プロフィール 1947年(昭和22)、高知市に生まれる。中央大学商学部卒。大学在学中の1967年からイラ ストレーターをめざしてセツ・モードセミナーに通う。1969年、大学およびセツ・モードセ ミナー卒業。絵本作家・田島征三と出会い「ベトナムの子供を支援する会」の反戦野外展に作 品を発表。1974年、『くずのはやまのきつね』(文・大友康夫)で絵本界にデビュー。 日本の 絵巻に触発され、和紙と日本絵具を使った独自の技法により数多くの絵本を発表している。 【関連イベント】 1)講演会 *@Aとも会場:展示館2階 ホール。終演後サイン会を行います。 @講師:西村繁男 演題:「人と出会って絵本が生まれる」日時:9月3日(土)13:30 〜 参加費:800 円 A講師:内田麟太郎 演題:「西村繁男さんと がたごとがたごと」日時:9月19日(月・祝)13:30 〜 参加費:800 円 2)かなぶんキッズクラブ(申込は電話 045-622-6666またはメール kids@kanabun.or.jp で、希望日と代表者名、人数、電話番号を。先着順。参加無料) @夏休み子ども映画会 日時:7月27日(水)、28 日(木) 各日10:30 〜 A紙芝居がはじまるよ! 日時:8月19日(金)10:30 〜 出演:山下康 作品:西村繁男画の紙芝居「ぶたさん おでかけ」「おひさまときたかぜ」ほか B絵本であそぼ!日時:8月27日(土)10:30 〜 出演:よこはま文庫の会 内容:長崎源之助作、西村繁男画「なきむしようちえん」の読み聞かせなど C かなぶんひろば エントランスホールに遊べる空間を設けます(申込不要・参加無料 要展示観覧料)。 西村繁男画のぬりえ、すごろく、「ブラックボックス」の設置、スライドショー放映など。 * 7月30 日(土)、8月13日(土)には紙芝居の上演も(各日10:30〜/14:00~)。 3)ギャラリートーク 日時:8月27 日(土)、9月11日(日)、9月22日(木・祝)14:00 〜(申込不要・参加無料 要展示観覧料) 4)西村さんのぬりえに挑戦!会期中受付、応募作品は会場内に掲示、8月31日(水) までに寄せられた作品のなかから優秀作にはプレゼントを贈呈。 【開催要項】 名称:企画展「絵本作家・西村繁男の世界展 −やこうれっしゃで出発!−」 会期:2016 年(平成 28)7月23日(土)〜9月25日(日)9:30 〜 17:00(入館は 16:30 まで)月曜休館(9月19日は開館) <常設展「文学の森へ」第 2 部 芥川龍之介から中島敦まで>と同時開催 会場:神奈川近代文学館 第2展示室 〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町110 電話 045-622-6666 観覧料:一般 400 円(300 円)、65 歳以上・20 歳未満及び学生 200 円(150 円)、高校生 100 円、中学生以下無料*( )内は20 名以上の団体料金 主催:県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会 後援:神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、一般社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)、一般社団法人日本児童出版美術家連盟、FMヨコハマ、 神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川) 協賛:くもん出版、童心社、福音館書店、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援 ( サポート ) する会 広報協力:KAAT 神奈川芸術劇場
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