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【今日の1冊】 365日おすすめ絵本 9月10月

絵本ナビ編集部

2015/10/02

【今日の1冊】 10月2日は「チャーリー・ブラウンの誕生日!」

【今日の1冊】 10月2日は「チャーリー・ブラウンの誕生日!」

「今日は何の日?」「今日はどんな絵本を読もうかな?」
一日の始まりがワクワクするような絵本を毎日ご紹介します!

スヌーピー、ウッドストック、サリー、ルーシー、ライナス…世代を超えて愛さつづけておるキャラクターたちがおりなす大人気コミック『PEANUTS』。
そして10月2日、今日は、忘れちゃいけない主人公・チャーリーブラウンの誕生日なんです!

スヌーピー全集 (1) スヌーピー全集 (1)」 著:チャールズ・M・シュルツ
訳:谷川 俊太郎
出版社:復刊ドットコム

何をやっても失敗ばかりの まるあたまの男の子、チャーリー・ブラウン。飛行機の操縦士や作家、はたまた外科医、いろんなものになりきってしまうユニークな犬、スヌーピー。小言屋のルーシーに、安心毛布なしにはいられないライナス・・・
個性豊かなキャラクターたちの日常を描いた大人気コミック『PEANUTS』。
大人はいっさい登場しません。チャーミングな登場人物が、お決まりのシチュエーションで考えごとをしたりおしゃべりしたりする繰り返し。
ですが、子どもたちの可愛らしい姿だけを描いているわけではありません。(もちろん、スヌーピーがごはんの時間に小躍りしたりするところなんてやっぱり思いっきり可愛いんだけど!)何気ない会話の中に哲学が語られたり、時には痛烈な皮肉がこめられたりします。
『PEANUTS』の可笑しさは、決してゲラゲラ笑ったりする種類のものではありません。でも思わず微笑んでしまったりニヤリとさせられたり。
彼らは日常の中で思うようにいかないこと、トホホ・・という場面を、皮肉を交えたユーモアで笑い飛ばします。ため息(*Sigh*)をつきながらも、どこかとぼけた笑いに変えて飄々としています。
読んでいて心地いいのは、そういうささやかな生きる力に共感してしまうからなのかもしれません。そして読んだ後に元気が出るのは、きっと作品の根底に作者チャールズ・M・シュルツさんの人間と人生への愛情が流れているから。
会社や学校での人間関係、恋愛関係、家族関係の悩みも、登場人物たちの言葉ですかっとしたり、冷静な言葉に我に返ったり。大人があらためて読み返しても新しい発見がある、そんなコミックです。

この『スヌーピー全集』はアメリカで新聞のサンデー版に掲載されたものが全て読める唯一の本。待望の復刊です!
日本語訳は、出版当初から翻訳を手がけられている詩人・谷川俊太郎さん。谷川さんの訳とともに『PEANUTS』の世界が楽しめるのは嬉しい限りですね。
欄外に英語の原文が掲載されていますので、英語にふれる目的としてもおすすめです。
巻頭には味わいのあるカラーページもついて、可愛さと温かさのつまった全集です。往年の『PEANUTS』ファンも、読んだことがない方もぜひ! 

掲載されている情報は公開当時のものです。

絵本ナビ編集部

タグ
スヌーピー
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