ひなこは窓の外をながめて、お母さんにいいました。ひなこ小さいとき、ヒヨコだったのよ。お母さんはそのとき、にわとりだったの。ネコがやってきたら、お母さんが背中におんぶして逃げたの。でもほんとはケムシだったのよ。葉っぱからぶら下がって背比べ。でもほんとのほんとは、イチゴのあかちゃんだった……。ひなこの想像はどんどんふくらみます。(こどものとも409号)
裏表紙の絵が、すべてを語っているようです。
自分自身と、お気に入りのうさぎさんと、相棒のネコと、
そして、自分よりも小さな弟と。
なかよく互いに見合って微笑む光景は、
姉としての自覚をよびおこす、自然な所作のように思えました。
ひなこちゃんの、自由奔放な想像に遊ぶ絵本です。
弟や妹の増えた子どもなら、きっと感知できる内容なのでしょうね。
おかあさんに、姉としてのアピールをしているのですから。
読み手も子どもにならなきゃ、いけません。
感謝 (もゆらさん 50代・その他の方 )
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