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誰も戦争などしたくなかったのに、気づいたら始まっていたというボスニア。戦後10年、一度は敵として殺し合った民族が、緑の農園で再び心を通わせる姿を写した写真絵本。
同じ国に住む、違う民族の人達。
本当なら仲良く暮らせた筈なのに、「誰かがあおって」戦争が始まり、隣人同士での戦いを余儀なくされた・・・
そんな悲しくも恐ろしい出来事を経て、再生に向かう人々の様子が描かれていました。
どうやって悲しみを乗り越えていったのか・・・という語りの中に、砲撃で町が焼かれたこと、殺された人々が埋められたことや、民家の近くに地雷が埋まっていることなど、様々な内容が織り交ぜられており、読んでいて苦しい気持ちになってきます。
それでも、民族の違う人同士で助け合った人も大勢いたとも語られ、一般の人々は全く戦争を望んでいなかったという気持ちが強く語られています。
戦争は何も生み出さないということが、強いメッセージとして感じられる一冊です。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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