天から落ちてきた雷の子を助けた夫婦に、やがて男の子が生まれました。雷神さまから授かったその男の子は、驚くほどの力持ち。
昔、尾張の国の長四郎という夫婦が雷の子を助けました。そのお礼に授かった子どもが大力童子です。並外れて力も強くて賢い子なのでお寺に預けられることになりました。
尾張の国とあったのですが、尾張出身の私は初めて読むお話でした。ですから「こんな話があったんだあ」と嬉しくなりました。雷の子が落ちて来てしばらくしてから戻るのですが、昔の人は想像力が豊かだったんだなあと思いました。不思議な出来事や現象を物語化する力が昔の人にはあったのをしみじみ実感。
昔話にはいろいろな話があるので、豊かな想像力というのは、聞き伝えられてきた昔話を読む方が育まれるのではないかという気がしました。
息子は鬼退治が出てきたところで「ちょっと読むの止めて。これは鬼が島に行く話?」と聞きました。私は「それは『ももたろう』でこれは別の話よ」と説明しました。昔話は各地で点在しており、いろいろな話が交じり合ってできているので、その点が子どもにはわかりにくかったかもしれません。
昔話はテンポが良いものが多くて、声に出して読む方が断然おもしろいと思います。昔話の世界にどっぷりはまりそうです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子5歳)
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