どうぞ,ありがとう,ごめんなさい.この3つの言葉がなくなったら? もしカラスが空中を飛びながら眠りこんでしまったら? 太陽と暗闇がかくれんぼをしたら?……奇想天外なおはなし10編.
岩波のせかいどうわシリーズが気に入って読み進めているところです。
この作者は俳優であり作家・画家であったということで多才な方のようです。
短編なのですが、ナンセンスなお話が多くて、所々でクスッとするところもありました。
発想がおもしろいお話がたくさんあります。
「<どうぞ>ちゃんと<ありがと>ちゃんと<ごめんなさい>ちゃん」は、何気なく発してしまう言葉、でも意味もなく発しているだけど気持ちがこめずに言ってしまっているかもと、考えさせられるお話でもありました。
一日一話的にも読めて楽しいお話が多かったです。
昔話風でもあるし、風刺がきいているお話も多いので、日本でいうと小沢正さんとか矢玉四郎さんの本を連想しました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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