大切に育てた山椒魚を池に返しにきたモイくんと、ちょっぴり苦手なおじいちゃんとふたりででかけたカボーくんが出会いました。
「このまえのにちようび」シリーズの2作目です。モイくんとカボーくんが、同じ日に、少しだけ交流します。
モイくんは、卵から育てたサンショウウオを放しに来ました。モイくんの気持ちの中では、もやもやしたものがあったのですが、カボーくんと出会うことで、そのもやもやがなくなっていくのが見事に描かれています。
カボーくんは、おじいちゃんのところに遊びに来たけれど、何となく苦手なおじいちゃんと出かける羽目になった、少し重苦しい気持ちが心にあります。
読んでいて、子どもが大人の知らない間に、子ども同士のふれあいの中で少しずつ成長していく姿を感じました。これはお話ですが、実際の生活でもこんなことがあるのかもしれないとも思います。
たかどのほうこのいつものおもしろおかしいお話ではありませんが、子どもの日常の機微を丁寧に描いている作品として好感が持てます。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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